転んだ時のNGしつけ「泣いちゃダメ!」の一言が子どもの感情を押し殺す理由
子どもってよく転んで泣きますよね。そんな時、どんな対応をしていますか?
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“子どもが転んだときのNG対応”についてお話します。
■「泣くな!」の知ったが感情表現を押し殺す
アスファルトの上で転んだらかなり痛いですよね。大人だって痛い思いをします。子どもは当然、ワーッと泣きます。
でも、そんな時、「泣くんじゃない!」と叱りつけるママがいます。
「強い子になってほしい」という励ましのつもりで言っているのかもしれませんが、親に慰めてもらえない子どもは、落胆しています。
また、暗に「あなたは弱虫ね」と言われているのも同然です。
更には、「痛い時でも決して泣いてはいけない」と、あふれでる感情にふたをすることを教える育て方で、子どもの精神衛生上よくないこともあります。
■慰めにならない「大丈夫、大したことないよ」の言葉
ママ友に「うちの子、落ち着きがなくて何か問題があるのではないかと心配なの」と相談した時、「大丈夫、大丈夫、子どもなんて皆、そんなものよ」と、ちっとも慰めならない言葉をかけられたことってありませんか。
更に、そのママ友の子がお利口な子だったりしたら不安感が増し「私の苦しみなんか誰もわかってくれない」と悲しくなったりしますよね。
子どもだって同じです。痛いと訴えているのに「大丈夫、大丈夫、これくらい大したことないよ」とか「痛くない、痛くない」と言われたら「あなたが痛いと感じているのがおかしい」と言われているように感じます。
そんな時は「転んだら痛いよね。涙が出てくるよね」とまず言ってあげた上で「痛いの痛いの飛んで行け!」と、転んだ箇所に「フーフー」息を吹きかけてあげましょう。
共感してもらったことで、痛みがあったとしても泣き止んだりします。ママの愛の薬で痛みが不思議と軽減されます。
■「転ばないようにね」と転ぶ前に注意するのは過保護
“転んで泣かれては大変”、“大事な身体に傷を負わせては大変”と、走り出した子どもにまだ転んでもいないのに「転ばないようにね」と釘を刺している人がいますが、ちょっと過保護です。
子どもはだんだんと臆病になって、挑戦意欲がなくなります。
また、ママ友の子ども達と遊ぶ時も、喧嘩をまだしていないうちから「仲良く遊ぶのよ」と前置きのように注意するのもよくないです。
もし、声をかけるのならば、事が起こってから対応しましょうね。
■一番GOODなのは「大丈夫?痛かったね」の共感
「あんなに走って転ばないかな」と思っても見守りましょう。子ども自ら、“転ぶ失敗体験”を通してどうやって走れば転ばないか学習できるからです。
そして、もし転んだ時は「大丈夫?痛かったね」と共感してあげるのことが大切。
また、痒みの場合も同様です。痒みは、痛みよりツラいと言います。あなただって蚊に刺されたとき「掻かないで我慢しろ」と言われたら耐えられないはずです。
アトピー性皮膚炎で痒がっている時は「ひっかいちゃダメ」と禁止するよりも「痒いよね。でも引っ掻くと皮膚がますます悪くなるので、ポンポン叩いてまぎらわそうね」と言いましょう。
いかがでしたか?
実にいろんな対応がありますが、声をかけることはとても良いことです。やってはならない対応は“放置して無視する”ことです。
マザーテレサの言葉「愛の反対は憎しみではありません。愛の反対は無関心です。」
愛から最も遠いのは、相手の苦しみの心を閉ざす無関心、ここからは愛は生まれないという名言です。
子どもが転んでもスマホに夢中なママ。転んで訴えてきても「うるさいなあ」と言わんばかりに無視、こんな風に絶対に放置することだけはしないようにしましょうね。
【画像】
※ Kalinovskiy / O M – Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』