プロに聞いた、留学したい大学生がまず準備するべきポイント5選

学生の窓口

文部科学省が2016年(平成28年)3月に公表したデータによれば、2014年に海外留学した日本人は8万1,219人。この記事を読んでいる大学生の皆さんの中にも現在留学を考えている人がいらっしゃることでしょう。そこで今回は「留学の準備」について取材しました。


株式会社毎日エデュケーションのチーフカウンセラーである西村有紀子さんにお話を伺いました。西村さんは日本人留学生からの相談に応えた経験を豊富に持っていらっしゃいます。西村さんに、留学前の準備についてお話を伺いました。

■留学前に準備することの筆頭はやはり「お金」!

――留学の準備としてどのようなことをしておけば良いのでしょうか?

西村さん 一口に留学と言っても、いろいろなタイプがあります。多くの人が選択する語学留学の場合には、英語の習熟度を上げておくといったことよりも以下のような点について準備しておくのが良いと思います。

1.留学するのに足る資金
2.パスポートの準備と確認
3.歯の治療をしておく・保険の準備と確認
4.中学生・高校生レベルの英語の復習
5.現地のことを下調べ・日本のことを紹介できるようにしておく

このような5点が重要だと思います。

――一番にお金が挙がっていますが。

西村さん 短期・長期など留学期間にもよりますが、まずそのためのお金が必要です。例えば2週間ぐらいの短期留学であっても結構な額が掛かります。

――例えば2週間ぐらいの短期留学ではどのくらい掛かるのでしょうか。

西村さん 留学する時期によって変動しますが20万円ぐらいは掛かります。これに往復の航空機チケット代がプラスされます。ですから最低でも40万円ぐらい準備しておかないといけません。期間が長くなればもっと掛かるわけですし。

また、長期留学の場合には、出願するときに「残高証明」が求められる場合があります。ここでも十分な資金が必要になります。やはり留学するのに足りる資金を準備するのが一番重要ですね。

――次にパスポートです。

西村さん 海外に行くのでパスポートは当然かと思うかもしれませんが、パスポートをすでに持っている人でもその有効期限について確認してください。国によっては有効期限の残り日数が少ない場合は入国できません、となる場合があります。留学に備えてパスポートを取得すること、更新しておくことはもちろんですが、すでに持っていても確認が必要です。

――なるほど。それは気付かない点ですね。

■意外な盲点!? 保険の条件には注意しましょう!

――歯の治療というのは?

西村さん 今が健康だからと、留学先での健康状態についてあまり考えない人が多いのです。しかし、留学期間中に具合が悪くなるかもしれませんよね。その場合はお医者さんにかからないと仕方がありませんが、当然外国ですから日本の健康保険は使えません。

海外旅行傷害保険に入って行く人が大半で、現地の学生保険に入れる場合もあるのですが、どちらも歯の治療に関しては「除外」になっているケースが多いのです。

――えっ! それは多くの人が知らないのではないでしょうか。

西村さん 長期の場合には海外旅行傷害保険に歯の治療を付けられることもあるのですが、できれば出発前に歯医者さんで診てもらって、必要であれば治療を受けておいた方がいいでしょう。

――海外は医療費が高いという話ですしね。

西村さん 少しでも留学費用を安くしたいということで、海外旅行傷害保険に入るのをためらう人がいらっしゃいます。しかし、長期になればなるほど事故に遭う可能性も高まるわけなので、なんらかの保険を準備しておくことは必要です。

■中高で学んだ英語の復習は役立ちます!

――次に「英語の復習」ですが。

西村さん 語学留学の場合には、入学の条件に英語の習熟度が問われることはありませんが、やはり向こうに行ってからの生活を考えても英語のおさらいはしておくべきです。中学校、高校で習った程度で大丈夫ですから、単語の復習、例えば身の回りのものを何と言うかといったこと、基本的な英語表現の復習などをやっておきましょう。最低限の勉強としてこれぐらいは準備しておくのがいいでしょう。

――最後の「現地のことを下調べ・日本のことを紹介できるようにしておく」は?

西村さん 私たちは留学中のお客さまから引き続き相談を受けることもありますが、、日本とは生活習慣が全然違う、という感想を持つ人が多いです。現地で初めてそれに触れ、戸惑うよりも、自分が行く地域について十分な下調べをしておきましょう。

これに付随してですが、現地のことを知ると同時に「日本のこと」「日本について」を海外で説明できるようにしておきたいですね。というのは、海外に行くと「日本の○○について説明してほしい」なんてことがけっこうあります。

そのときに言葉に詰まってしまうと「日本人なのに日本について説明できない」と思われてしまいますね。日本について説明できるようにするという準備は、日本にいるうちにしておくといいでしょう。

■よくある質問「どのくらいいれば英語が話せるようになりますか?」

――留学を考えている大学生にアドバイスをお願いします。

西村さん 留学を考えている人から「どのくらいいれば英語が話せるようになりますか?」と聞かれることがよくあります。これにはもちろん個人差があります。同じ期間いて、この人は話せるようになったのに、あの人は行く前とほとんど変わらなかった、といったことが起こります。

その差はどこからくるかといえば、どれだけ向こうで英語を使ったか、なんですね。日本人は話す前に「文法的に正しい表現なのか」であるとか「この単語は合ってるか」といったことを考え、「もし間違っていたら恥ずかしい」と思って話すのをためらいがちです。

でも、どんなにブロークンであっても、身ぶり手振りを交えてであっても、どんどん英語で話す人の方が上達が早かったりします。「間違ってもいいからとにかく話す」ということを心掛けていただければ、と思います。

――ありがとうございました。

海外留学の準備についてプロに伺いましたが、いかがだったでしょうか。出発前に「歯の治療をしておくべき」といった指摘は意外だったのではありませんか? 確かに出掛ける前は健康でも、留学先でどんなアクシデントに見舞われるか分かりません。出掛ける前に保険についても十分に準備しておくべきでしょう。現在留学を考えている皆さんは、今回の西村さんのお話をぜひ参考にしてください。

⇒『毎日エデュケーション』公式サイト

http://www.myedu.co.jp/

(高橋モータース@dcp)

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