【アラサー女性のお悩み相談室】彼と価値観が合わない・・・やっぱり結婚はやめるべき?

ANGIE

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アラサー世代にとって、大きな関心事の一つが「結婚」。誰とどういう結婚生活を送るかによって、ライフスタイルや家族関係など人生の歩み方が大きく変わってきます。

ANGIEでは、恋愛、結婚、出産、仕事……幾通りにも枝分かれする30代女性の生き方について「お悩み相談室」を開設。今回「私、この彼でいいのでしょうか」という悩みに答えてくれるのは、オールハンド施術で骨格や筋肉を整え、女性の美しい体を追求してきたプロボディデザイナーの益本香織さん。

益本さんは31歳で結婚し、現在一児の母として育児に仕事に奔走中ですが、「20代の頃は、仕事とプライベートのバランスがめちゃくちゃ。仕事で自分を保とうとエネルギーを使いすぎて心身のバランスを崩していました」と振り返ります。「穏やかな幸せを手にできるなんて想像もできなかった」と話す益本さんに、アラサー女子の切実な悩みをぶつけてきました。


今回のお悩み:彼との価値観の違い
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同棲はしていませんが、長く付き合っており結婚を考えている彼がいます。でも映画や服、食べ物などの好みから仕事観、家族観(親戚付き合い・子育て)まであらゆる価値観が違うんです。

趣味や好みの違いに関しては、デートで行き先を決めるときや、食事をするときなどには面倒です。でも自分にはない感性が面白いですし、お互い強いこだわりもないので、さほど問題視していませんでした。ただ、結婚して一緒に生活していくことを考えたとき、やっぱり共有・共感できるものが少ないと長続きしなそう......と思ってしまいます。

仕事や家族関係に対する考え方の違いは、特に家庭を築いていく上で何かとトラブルになるのではと不安です。例えば、私は結婚しても出産しても仕事を続けたいけれど、彼は「妻には家にいてほしい」というタイプ。また、彼は家族や親戚関係を大切にしており、頻繁に連絡をとるのですが、私は親戚付き合いが苦手なタイプ。

彼のことは好きですが、このまま結婚してうまくいくのか正直なところ心配です。


益本さんの回答
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好みや強みが全く異なる方がうまくいく夫婦もいますし、お互いに趣味が似ているから仲がいい夫婦もいます。結局は「自分はどうしたいのか?」に尽きます。違いを乗り越えて生きていくのか、もっと共有・共感できる人を探すのかどちらかになるでしょう。

ただ一つ押さえておきたいのは、“結婚しても今の二人のまま進んでいく”ことはないということ。今のあなたも彼も、お互い発展途上だと思います。結婚を決断することで、自身が変化することはもちろんですし、彼が変わっていくこともよくある話。結婚してからも、日々、二人とも成長し変化し続けるものですよ。



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「彼のことは好き」と言いながら「結婚への不安がある」と相談をしているのは、実は、何か違うという違和感が相談者さまの中にはっきりとあるからなのでは? 自分の中で、何が引っかかっているのか一度整理してみましょう。

価値観の違いというギャップを努力して埋めてでも彼と一緒にいたいのか否か?はきちんと考える必要があります。人を変えるのは難しいし、衝突もあるかもしれませんが「彼と人生を歩んでいきたい!」と思うなら突き進めばいいのではないでしょうか。

突き進むということは、彼を変えようとするのではなく、自分で自分を成長させ、育てていくこと。そうすることで、今まで見えなかった世界が一気に広がるものです。彼の愛の深さや器の大きさに気づくことも多々あると思います。

一方、どうしても譲れないものがあるのに、「私が落ち込んでいるとき支えてくれた」「楽しかった思い出がたくさんある」など過去を美化し、また長く付き合っているからという理由で一緒にいるようならきちんと距離をとった方がいいと思います。


価値観の相違は、勘違いである可能性も
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「彼と合わない」と感じるとき、実は、自分自身に原因があるという場合もあります。

「上司は何にも分かってない!」など、職場の人や環境などのグチが多い人は要注意! 周りのせいにしがちなタイプは、自分に合わせてくれるのが当然だと無意識に思っていることも

例えばちょっとした会話で、彼に「あとでね」と言われたことで「彼が話を聞いてくれない」と勝手に自動変換していたり、無意識に「(私の感情や、してほしいことを)察してくれるものだ」なんて思っていることもあります。

彼は親ではないですし、ましてや、あなたの頭の中が全部見えるわけでもありません。気にかかる事象を改めて見つめてみましょう。女性は感情的になる生き物ですが、感情が落ち着いたときには、お互いを人として尊重しながら、相手の立場から見える思いやりや愛に想いを馳せられる自分でありたいですね。



また、友人や育った家庭の環境から、結婚に対する考え方や条件がすり込まれている可能性もあります。「親がそうだったから」「既婚の友人がそう言っていた」などの理由で、本当は自分の中でそんなに大事じゃない価値観でも“譲れないもの”と勘違いしているかもしれませんよ。


あなたが本当に求める“結婚”とは何ですか?
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相手を判断するときに試してほしいのは「私にとって結婚とは何か?」を突きつめて考えることです。紙に“結婚とは...”と書き出してみるのもいいですね。自分にとって、本当に大切な軸が見えてくると思いますよ。

ただここで注意してほしいのは、思いついた結婚の定義がネガティブな要素を含んでいたり、依存の上に成り立っている場合。自然と悪い方向へ行ってしまうということ。

例えば、ネガティブ要素を含む「結婚とは犠牲をともなうこと」と挙げた女性は離婚を繰り返していたり。また、悪いわけではありませんが「結婚とは自立した二人が与え合うこと」を挙げた女性は仕事を辞めた後、自分が自立していない状況になり離婚に向かってしまったとか......。

人それぞれ結婚の定義は違うので、どれが正解ということはありません。大切なのは、あなたにとって「ハッピーな設定になっているか?」です



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ちなみに、私にとって結婚とは“互いに協力しながら学び合い、成長していくことで、一人では見れない世界を創っていくこと”。

前述したように、お互いいつまでたっても成長過程です。今の自分を超えて、成長した新しい自分や彼に会えることこそ、人生を豊かにしてくれる楽しみであり醍醐味だと思っています。もし、二人に足りないものがあれば作ればいいのではないでしょうか。

簡単にいかないこともありますが、それでも、二人で新しい世界を作っていく作業はとっても楽しいものですよ。一人でなく二人だからこそ見える世界。相談者さまが幸せな結婚へ向かえることを応援しております。



【益本 香織(ますもと かおり)】

プロボディデザイナー・アフェクティブバストセラピスト。パートナーに選ばれ続ける、愛されボディづくりの専門家。 女性らしい曲線美とやわらかな質感をオールハンドでうみだし、愛される大人の女性のボディづくりを応援している。
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