2週間でOK!体の不調が一掃される食事法グルテンフリーとは?
「寝つきが悪い、眠れない」
「便通がすっきりしない」
「なにを試しても肌のトラブルが改善しない」
理由のはっきりしないこんな不調、もしかしたらグルテンが原因かもしれません。
そのヒントになるのが『2週間、小麦をやめてみませんか?』(フォーブス弥生著、三五館)。欧米で広がり、日本でも注目されはじめている「グルテンフリー」という食べ方について解説した本です。
「グルテンフリーって、小麦粉アレルギーの人のための食事療法?」と思った人もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、冒頭にあるようにもっと多くの人にとって意義のある食事法なのです。
本書を参考に、まだ日本では馴染みの薄いグルテンフリーとその効果について、見てみましょう。
■グルテンフリー本が今ベストセラーに
「グルテン」とは小麦、大麦、ライ麦などの麦類に含まれるタンパク質。
このグルテンを含む食品を口にしないのがグルテンフリーと呼ばれる食事法で、グルテンとの関連性が強く疑われる「セリアック病」や「グルテン過敏(不耐)症」などの対策としてはじめられました。
最近では、グルテン過敏症を患うテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手がグルテンフリーの食生活を明かした書籍『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(ノバク・ジョコビッチ著、三五館)が10万部を超えるヒットとなるなど、日本でもグルテンフリーという言葉が認知され始めています。
■不調の原因を気づいていないケースも
これらの疾患は、発見が難しいことでも知られています。
とくにグルテンに含まれるグリアジンに身体が過剰反応して起こるグルテン過敏症は、潜在患者数の多い疾患。
アメリカでは20人に1人が患っているという説もあり、しかもその8割は診断を受けておらず、不調の原因がグルテンだと気がついていないといわれています。
下痢や便秘、腹痛、疲労感、肌荒れや不眠などがおもな症状ですが、有効な医薬品などはなく、対策は「グルテンを摂取しない」ことしかないのが現状。日本でも診断が増えている一方で、まだまだ認知度は十分とはいえません。
なんとなく身体の不調を感じるけれど、検査でもどこにも異常が見つからない、処方された薬を飲んでいるけれど症状が改善しない――そんな場合、グルテンが原因である可能性も考えられるのです。
■健康な人が試しても嬉しい効果がある
その一方で、近年はグルテンフリーを「より健康になるため」実践する人も増えています。
じつは、著者のフォーブス弥生さん自身、グルテン関連疾患の患者ではないのにもかかわらず、グルテンフリーの食事で“効果”を感じたひとり。
7年前にグルテン過敏症のご主人とともにグルテンフリーを導入し、2週間後には20代のころから悩まされてきた肌トラブルが改善。さらに、風邪をひかなくなったり、疲れにくくなったりという変化があったといいます。
さらに、アメリカやヨーロッパではグルテンフリーを体重維持やダイエットのために取り入れる人も増えています。というのも、グルテンの主成分であるグリアジンには、とりすぎると食欲を増進させたり、血糖値を急上昇させたりする作用があるというのです。
トップアスリートのジョコビッチ選手をして3か月間で5kgの減量になったそうなので、ダイエットへの効果もおおいに期待できそうです。
■2週間のグルテン抜きで効果を確認!
疾患の有無にかかわらず、多くの人にとって一考の価値がある、このグルテンフリー。本書でフォーブスさんは「2週間、一切のグルテンをとらない」ことを勧めています。グルテンフリーが身体に合っていれば、この“お試し期間”に体調に何らかの効果を感じられるとのこと。
急に「一切のグルテンをとらない」なんてハードルが高いように感じる人もいるかもしれません。
でも、じつは食材としての小麦をあまり使わない日本食はグルテンフリーを取り入れやすい料理。
一般に売られているしょうゆや味噌、酒、みりんにもグルテンが含まれているケースが多いものの、グルテンフリーの無添加調味料に置き換えるだけでグルテンを除去することができます。
しらたきが欧米で“ゼンパスタ”と呼ばれ、そばとともにパスタの代用品として注目されているなど“グルテンフリー向き”の食材も多くあります。
本書では、グルテンフリーのしょうゆや万能つゆ、米粉パスタなどの商品情報のほか、米粉や大豆粉を使ったシチューや蒸しパン、パンケーキなどのレシピも公開。すぐ取り組める工夫が施されています。
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本書を貫くのは、「誰でもその人なりのベストな食事があり、それを知っているのは自分自身の身体と心である」というメッセージ。「食事」というものが人の身体にどれだけ大きな影響を与えるかがひしひしと伝わってきます。
グルテンそのものの影響を知るだけでなく、自分自身にとっての「ベストな食事」を見つめ直すきっかけとしても、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
(文/よりみちこ)
【参考】