女子高生ダフ屋が「200万円ボロ儲け」チケット転売事情 (2/2ページ)
「やっぱり高値で売れんのは嵐を筆頭にジャニーズ勢だな。あくどいファンはチケットを入手すんのに、家族とかの名義を使ってファンクラブに10人分とか入って、抽選のチケットを何とか手に入れんのよ。定価で買ったそれを30万とかで売って、儲けた金で安いチケットを入手して、また転売するなんてやつもいる。もはや小遣い稼ぎのレベルじゃないな」(A氏)
ところで、いくら観たい公演とはいえ、異常高騰したチケットを買う側もどこからそんな金が捻出できるのか。ジャニーズグループを追いかける20代OLのファンが口を開いた。
「普通のOLが1回で40万~50万円出すなんて不思議でしょう? 私はジャニーズオタクで、そのためだけに夜はキャバクラで働いてる。友達なんて風俗嬢だよ。未成年はそんな仕事もできないから、女子高生にはエンコー(援助交際)してる子もいる。だって、みんなジャニーズ好きだもん」
真偽は定かでないが、先のB氏によれば、都内某ホテルの近くではキャストがジャニーズオタクばかりのデリヘルまであるとか。
ただし、健全とは言えない状況に、主催者も手をこまねいているばかりではない。転売されないように、チケットを販売する際に個人データを登録し、入場時に身分証の提示を求めたりしているのだ。ところが、女子高生ダフ屋はそれすらモノともしない。
「身分証まで貸し出して転売してんだよな。会場前で相手の身分証と交換して、ライブがハネた(終わった)ら回収。身分証必要なチケットをダフ屋が売った場合、その客が入場できなくて文句言われたら、返金だよ。詐欺でパクられたらたまんないからな。最近じゃ、顔認証システムで本人確認するチケットも販売されてるけど、自分の特徴を『ポッチャリ』だとか『目が離れてる』だとか書き込んで、似てるやつが買うだろうって高額で出品してる。何でダフ屋ばっか取り締まられるんだよ!」(B氏)
華やかなステージの裏では、まるでダフ屋が良心的にすら思えるダークな世界があった。