金正恩氏が「落ち目」の韓国を飲み込む日 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

だが、仮に北朝鮮経済を取り込むことができれば、人口規模は一気に1.5倍になる。また、停滞を続けてきた北朝鮮経済は、上手くテコ入れ出来れば大きな伸びしろが期待できる。

北朝鮮の対話攻勢は、こうした事情を考慮に入れた「心理戦」と言える。韓国統一省の鄭俊熙報道官は23日の定例会見で、北朝鮮が南北軍事当局者会談に関する提案を相次いで行っていることについて「韓国内部を分裂させ国内対立をあおり、国際的には国際制裁に亀裂を生じさせる意図がある」との見解を示した。

しかし、先の総選挙で朴槿恵与党を圧倒した野党の中からは、北朝鮮との融和を主張する動きが出てくるだろう。そうした国論の分裂を来年の大統領選にまでつなげ、親北政権を誕生させようというのが金正恩氏のねらいだろう。

朴槿恵政権は今後、内政と対北政策で難しいかじ取りを迫られる。

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