1杯に野菜100g!おいしく野菜不足を解消できるラーメン2選
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ラーメン
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全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。
ラーメンや丼ものなど、一品ものばかり食べていると栄養が偏るというのはよく聞く話です。特に気になるのは野菜不足。
厚生労働省では、健康増進の観点から1日350g以上の野菜を食べることを目標にしています。
一般によくあるラーメンに入っている野菜といえば、ネギやほうれん草ぐらいなので、それだけでは野菜不足になるのも無理はありません。「ラーメンを食べるときには野菜ジュースを」という意見もありますが、それもなかなか続かないし……。
そこで今回は、野菜をおいしくとれるラーメンを紹介したいと思います。
「野菜がとれるラーメン」というと、あっさりとしたヘルシーなものを想像するかと思いますが、一般的にヘルシーすぎるラーメンはそんなにヒットには結びついていない様子。
どこも工夫を凝らしながら、オリジナリティとおいしさで勝負しています。早速見ていきましょう。
■1:20種類以上の旬な国産野菜を濃厚スープにつけて食べる新感覚「ベジつけ麺」
まずご紹介したいのが、新宿御苑前駅からすぐの『麺や庄のgotsubo』。
オススメは「ベジつけ麺」。とにかく彩り豊かな旬の野菜がお皿いっぱいに乗るつけ麺で、その分、麺の量も少なめにおさえてあるので余分なエネルギーを採らずに済むというとても考えられた一杯です。野菜がとにかくたくさん入っているし、スープは濃厚なので大満足の一杯に仕上がっています。
店主の庄野智治さんにお話を伺いました。
「麺や庄のgotsuboでは、健康意識が高いお客様のためラーメンとつけ麺、どちらもご満足いただける食事をご用意しています。特に一番人気のベジつけ麺は、たくさん食べても罪悪感がない一杯です。20種類以上の国産野菜を使用し、バーニャカウダのような盛りつけで、楽しんでお召し上がりいただけます。
メニューづくりの際には脂肪分や動物性たんぱく質が多くならないよう、太白胡麻油を使用したり、コクを増すために豆乳クリームを使用したりしています」
野菜の量は、なんと約100g!
具材がこれだけ入っていると、それぞれの味や食感もバリエーションに富んでいて、とても美味しくいただけます。
■2:皮のまま調理しておいしさを最大限に引き出した「ベジ中華」
次にご紹介したいのが、福島にあるダイニング『たなつものSHOKUDOU』。
ダイニングでありながらラーメンも大人気なお店で、「いにしえから伝えられる穀類でカラダを守る」というコンセプトで、ラーメンは完全無化調(化学調味料不使用)を貫いています。
オススメの「ベジ中華」はキャロットスタイルとトマトスタイルの2種類を用意。見た目にも豪華な野菜たっぷりの、美しいラーメンです。
麺は稲庭うどんで有名な佐藤養悦本舗の全粒粉を使った特製乾麺。滑らかで本当に喉越しがよく、スープとの相性もバツグン。
洋風な見た目を持ちつつも、乾麺は和のテイストで、とてもおもしろい一杯に仕上がっています。
シェフの板倉勝昭さんにお話を伺いました。
「当店のコンセプトのひとつにホールフードがあります。ホールフードとは“ひとつのもの全体を食す”という意味で皮つきのまま調理します。栄養価的にも野菜の皮に栄養素が多く含まれています。
当店のベジ中華キャロットスタイルは、皮ごと煮てその煮汁でペーストをつくります。野菜は生よりも少し火を通した方が甘味も出てくるものが多く、その煮汁には旨味も出ているので、野菜全体の旨味(おいしい感じ)を楽しんでいただけます。
季節(旬の)ものをおいしく、そしてそのものの旨味を再確認してもらえるように仕上げております」
野菜をただ入れるだけでなく、いちばんおいしい状態で、かついちばん栄養価が多い状態で調理する、シェフのこだわりが見えますね。本当においしい一杯なので、ぜひご賞味あれ!
(文/ラーメンミュージシャン・井手隊長)
【参考】