出産の成功体験が育児に好影響に…!「主体的なお産」をするために必要な3つのコト
お産に対して「痛い」「怖い」「不安」……そんなネガティブなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか? 陣痛に痛みはつきものですが、それはコントロールできるものです。
赤ちゃんを産むのはお母さん自身であり、決して助産師が“産ませてくれる”ものではありません。出産が自分の満足のいく体験になれば、その後の育児にとても良い影響を与えてくれます。
では、赤ちゃんとの初の共同作業である出産を前向きに楽しく臨むにはどうしたらよいのでしょうか?
今日は、助産師の筆者が出産を成功体験にするための心得をお伝えします。
■“主体的なお産”って?
主体的なお産とは、“私のお産”ということです。そのお産は、たった一度きりの貴重な体験です。それを自らの意思で、より素晴らしいものにしようとする気持ちが大切なのです。
まずは赤ちゃんがどのようにして産まれてくるのか、前もって知っておくことが必要です。現状が分かれば、次に何が起こるのか予測がつきます。予測がつけば、先の見えない不安は和らいでいきます。
そして、陣痛中どうすればリラックスできるかをイメージし、妊娠中に繰り返し練習しておきましょう。具体的には、深呼吸をしながら力を抜く練習をします。寝る前にパートナーと一緒に練習するのも良いでしょう。自分が最もリラックスできる音楽や、香り、イメージする光景など決めておくのも効果的です。
イメージトレーニングを繰り返すことで“私のお産”に対するポジティブな心を維持していきましょう。
■助産師はあくまでサポート役
いざ陣痛が始まれば、助産師が側で出産がスムーズにいくようにきちんとお手伝いします。お母さんと赤ちゃんの持つ力が、最大限に発揮されるようしっかりサポートしてくれますので、安心してお産に臨みましょう。
しかし、“痛み”は緊張や恐怖感があるとますますコントロールが難しくなってきます。本格的に始まった陣痛に気持ちが追い付かないかもしれません。
まずは、落ち着いて痛みを受け入れることが大切です。そしてパートナーの協力も得ながら、これまでの練習の成果を発揮しましょう。
分娩中どうすれば良いかわからないときは、遠慮なく助産師に聞くことが大事です。助産師と良いコミュニケーションを持つこともまた、“主体的なお産”の形です。
■主体的なお産で成功体験をするために必要な3つのコト
(1)身体を整える
体重の増え過ぎ、高血圧、貧血は出産時のリスクを高めます。妊娠中は無理をせず、自分自身の健康(=赤ちゃんの健康)をしっかり管理し、万全の体調で出産に臨みましょう。
(2)心を整える
過剰な不安や恐怖心、また、痛みに対して無防備であることはスムーズなお産の妨げになります。それらを受け入れ、対処法を身に付け、“自分の力で産む”意識を高めておくことが大事です。
(3)環境を整える
心身の問題だけでなく、出産後の生活、夫や上の子との関わりなど周囲の環境に不安要素が残っていると、安心してお産に臨むことができなくなります。出産前後の協力体制など前もって準備できることは、早めに整えておくようにしましょう。
いかがでしたか?
どうしても痛みに耐えられる自信がない、不安や恐怖心を拭えないなどの場合は、前もって無痛分娩ができる病院を選ぶという選択も自分自身のお産に主体的に臨む、ということだと筆者は考えます。
お産はプロセスも大事ですが、なにより結果が最も重要です。
「いたーい!!」と、大きな声を出したとしてもそれは恥ずかしいことではありません。そうすることで結果的に自分自身で満足のいくお産ができたのなら、それは成功体験となり、のちの育児にも良い影響を与えることができるのです。
【画像】
※ Subbotina Anna、Tyler Olson、Uber Images / Shutterstock
【著者略歴】
※ 城所 眞紀子・・・社団法人 Newborn Family サポート協会代表理事/母子の心身の健康に関わる専門職がチームを組み、主に産前産後の自宅訪問によるサポート活動をおこなう。助産師・シングルマザー・2児の母。