意見を通すのが苦手な大学生に! 会話を自分の思い通りに操る「リーディング」の技術って?

学生の窓口

大学生のみなさんは、友だちや恋人との会話中に「本当はこんな話がしたいわけじゃないのに……」と思うことはありませんか? 違う話がしたかったのに、相手が意外な部分につっこんできたせいでなんだか話の方向がそれてしまったという経験をしたことがある人は多いでしょう。今回は、会話をうまく自分の持って行きたい方向に誘導する「リーディング」という技術を紹介します。

■会話を上手に軌道修正するには?

たとえば、友だちにテストをクリアするために勉強の相談をし始めたはずが、なぜか友だちが教授の愚痴を話し始め、自分がしたい話とは方向性がずれてしまうことあったとします。愚痴がヒートアップし始めると、「ちょっと! 今はそんなことより私の話を聞いてよ」などと言っても逆効果でしょう。

こんな場合、いったんは友だちの話を受け止めてあげましょう。「たしかにそうよね、あの教授は教え方もうまくないし……」と同調した上で、「せめて来週のテストには簡単な問題を出してほしいよね」などと軌道修正をしましょう。友だちの気持ちをないがしろにすることなく、本来の話題に戻していくことができます。

■リーディング(誘導)

こういった、相手の話を受け止めつつ行きたい方向に会話を誘導することを「リーディング」と呼びます。本来、相談を受けた側が行うもので、相手が悩んでいる事象に対して理解を示しつつ、相手が自分で解決策を導き出せるように誘導することを言います。

リーディングは社会に出てから役立つのはもちろん、学生時代でもさまざまな場面で活用できるコミュニケーションスキルの一つです。

あなたの身近に、「どうもあの人と話すと、うまく話の落としどころを誘導されているような気がする」という人はいませんか? そういう人はリーディングのスキルを持っているのかもしれません。

■リーディングは信頼関係が前提

リーディングはその二人の間に信頼関係がないと成り立ちにくく、それがないと相手に「丸めこまれたような」気持ちになるだけで解決に至らないことがあります。

最初に挙げた例のように友だちの話を軌道修正する場合でも、二人の間に信頼関係がないと、うまく本来の話題に戻すことができず、「この人は私と価値観が違うんだな」などという無用な誤解を生むことになりかねません。

いかがでしたか? リーディングというスキルがあれば、うまく会話や議論を自分の進めたい方向に戻すことができます。ゼミやサークルなどの会議などでも使えそうな手段ですね。自分の意見をうまく伝えたい大学生のみなさんは、ぜひ一度試してみてください。

文●ファナティック

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