天安門事件から27年…中国人漫画家が語る”鄧小平の真実” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 僕自身は、現在の中国の反日体制は鄧小平の政策がきっかけになっていると思います。1978年の日中平和友好条約締結時、来日した鄧小平は日本側に日中戦争時の賠償金を支払う代わりにODA(政府開発援助)を提供するよう求めました。日本側の資金や技術提供は中国に大きな発展をもたらしましたが、GDP(国内総生産)が世界第2位になった現在もなお中国は日本にODAを要求し続けています。つまり鄧小平の政策とは日中間の友好を求めるものではなく、日本の侵略行為を利用した「ゆすり、たかり」のようなものだったのです。

 1989年の六四天安門事件以降、鄧小平はそれまでの日中友好路線から突如方針を転換して露骨な反日政策を開始しました。おそらく日本という「仮想敵国」を設定することにより、天安門事件によって生まれた中国国民の政府に対する反感を逸らすための政策でしょう。

 現在、日本の与党である自民党は中共政府に対しどちらかといえば対立姿勢、民進党、日本共産党など各野党は親中的な姿勢をとっています。ですが、「反中派」、「媚中派」どちらが政権を獲得するにせよ、中国側は日本の体制を体良く利用し続けるでしょう。僕は経済的、そして日本人のプライドを傷つける媚中政策よりも、中共政府の暴政に立ち向かう反中政策の方がはるかに良策だと思います。

 鄧小平が行った改革開放は、自由と民主化をもたらさず政府の増長と軍事力増加を招く結果となりました。中国共産党の政治家が実権を握っている限り、中国が民主主義国家へと生まれ変わることは不可能です。僕は日本のみなさんが六四天安門事件の真実を知り、中国に対する危機感を高めること、そして中国の民主化を応援してくださることを願っています。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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