セリエAで北朝鮮選手がピンハネ被害か (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

彼女たちは、日頃から重労働、そしてノルマ達成のために、時に強制売春を強いられているとの情報すらある。こうした実態は、国際的にも問題化しており、イタリアのサッカー界としても見過ごせない、ということから疑惑が浮上したのかもしれない。イタリア当局は、ニコレッティ議員の要求に対して調査を行い、数週間以内に書面または対面で回答する義務がある。

石原慎太郎氏が絶賛した北朝鮮サッカー

イタリアの「ユーロスポーツ」は、3月27日付の記事で、チェ選手を、全体主義体制下で育っただけあり、「注意深すぎる」と評する一方で、「礼儀正しい」とも評価。今ではチームに溶け込み、イタリア文化に慣れ、トスカーナ料理に舌鼓を打っているとのことだ。

その一方で、北朝鮮当局は彼がネットを使うことや、練習以外でのチームメイトとの接触を禁じていることも暴露している。さらに、この時点でピンはね疑惑も指摘していた。

ところで、イタリアと北朝鮮のサッカーの縁といえば、多くのオールドサッカーファンが、1966年W杯イングランド大会を思い起こすだろう。

半世紀前、初出場の北朝鮮代表は、強豪イタリアを破り決勝トーナメントまで進出。その活躍ぶりは、日本でも衝撃をもって受け入れられた。朝鮮総連が発刊していた北朝鮮グラフ誌「朝鮮画報」(現在は廃刊)では、保守の論客として知られる石原慎太郎氏が、「北朝鮮サッカーと交流すべきだ!」と強調するほどだった。

イタリア代表を撃破し、アジア初のベスト8に輝いた北朝鮮代表は、「奇跡のイレブン」と呼ばれ、長らく伝説となっていた。イタリアでプレーするチェ選手は、いわば奇跡のイレブンのDNAを受け継ぐプレーヤーなのだ。彼が心置きなくサッカーに集中できるためにも、イタリア当局がピンハネ疑惑をしっかり調査することを期待する。

「セリエAで北朝鮮選手がピンハネ被害か」のページです。デイリーニュースオンラインは、高英起朝鮮総連デイリーNK調査韓国スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る