中日・落合GM「今季で退任」 権力闘争が決着!? (2/3ページ)

日刊大衆

「そのため、落合さんの参謀を長く務めた森ヘッドにある程度の采配を任せざるをえず、実質的に落合さんの“傀儡”でした。谷繁さんもそれを快く思っていなかったようで、かねがね落合さんからの“離反”を画策していたんです」(前同)

 その姿勢が鮮明になったのが、今年から守備コーチに就いた佐伯貴弘・前2軍監督をめぐる一件。彼は「声出し」を怠った新人選手に暴力を振るうという不祥事を起こしている。「それで落合さんは、今季は佐伯さんをクビにしようと考えていました。しかし、谷繁監督がそれに猛反対。内野でも外野でもない“ヒラの守備コーチ”という謎のポジションを作ってまで、彼を残したんです」(球団の内情に詳しい地元記者)

 佐伯コーチは、谷繁監督とは旧大洋ホエールズの同僚で気心の知れた仲だ。「今季の中日のダッグアウトを見るとよく分かりますが、谷繁監督の近くにいるのは、ほとんど佐伯コーチ。これまで周りを“落合派”で固められていた谷繁監督の精神安定剤になっているんですよ」(前同)

 これにより、落合氏と谷繁監督の決裂は決定的に。そして、谷繁監督がより主体的に采配を振るい始めた結果、チームの調子も上向いてきたことで、現場での落合氏の存在感は急速に薄れていっているという。「落合さんの意を受けて動いていた森ヘッドコーチも、パワーバランスの変化に気づいたのか、今は距離を置こうとしているようです」(前出の中日新聞関係者)

 高まってきた“脱落合”の機運。当の本人は、どう考えているのだろうか。「落合さんのGMとしての任期は、実はもともと来年1月まで。しかし、本人は“長期院政”のつもりです。まず契約満了が1月というのがクセモノで、普通に考えるとシーズン終了後の11月でよさそうなものですが、次期のコーチ人事などにも関わって球団に隠然たる影響力を残し、あわよくば契約を延長という狙いがあるようですね。谷繁さんたちがあくまで歯向かうようなら、成績や理由はどうあれ、首をすげ替えることも折り込みずみでしょう」(前出の地元記者)

 だが、どうも今回は「そうは問屋がおろさない」という雰囲気なのだという。

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