早くも更生に疑問符?清原、暴力団から「1500万円借金」報道の背景 (2/2ページ)
■業界から総スカンで危惧される暴力団の誘惑
経済的な問題も更生を難しくさせる。
逮捕前の清原被告はテレビやイベントへの出演で生活費や遊興費を稼いでいたが、テレビ朝日は5月末の定例会見で「執行猶予判決を受けた人には、刑期が終わるまで原則として出演依頼をしない」と明言。少なくとも2年6カ月の間はテレビ起用はないとし、他局でも同じような扱いになるとみられている。
「さすがに有罪判決を受けた人間をすぐにテレビに起用するのは難しい。薬物の問題だけなく、暴力団と交際していた人物という部分でもリスクが大きいですからね。テレビ局が清原被告を避ければ、イベント出演も声が掛からなくなるでしょう。しかし、暴力団の息が掛かった飲食店や怪しげなビジネスの広告塔といった仕事ならすぐにでも可能。もし目先のお金欲しさに手を出してしまえば、それに付随して覚せい剤の誘惑も迫ってくる」(前同)
暴力団から借金するほど困窮していた清原被告が、2年半もテレビやイベントの仕事がないまま過ごせば確実に生活は荒れるだろう。そんな時に暴力団組織からの誘いがあったら断れるのかどうか。
単に薬物依存からの脱却だけでなく、更生には経済的な問題も大きくのしかかってきそうだ。
- 文・佐藤勇馬
- ※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。