週1回は「初めて」のことに挑戦すべし!人生が豊かになる良習慣

Suzie(スージー)

週1回は「初めて」のことに挑戦すべし!人生が豊かになる良習慣

『一緒に働きたい』と思われる 心くばりの魔法 ~ディズニーの元人材トレーナー50の教え~』(櫻井恵里子著、サンクチュアリ出版)の著者は、10万人以上のキャストを育ててきたという、元ディズニーのカリスマ人材トレーナー。

2009年からは外部法人向けの「ディズニーのおもてなしの考え方」を伝えるセミナー事業部門で、講師、研修開発を担当しているのだそうです。

いってみれば、心くばりのプロフェッショナル。つまり本書ではそんな実績を軸として、「誰からも好かれる人」に共通するポイントをさまざまな角度から掘り下げているわけです。

きょうはCHAPTER 3「『いてくれて、よかった』と喜ばれる立ち振る舞い」から、「年代」についてのトピックを引き出してみたいと思います。

■非常に前向きな「ディズニーが残した言葉」

「僕たちは前進を続け、新しい扉を開き、新たなことを成し遂げていく。なぜなら、好奇心が旺盛だからだ。好奇心があれば、いつだって新たな道に導かれるんだ」

これは、ウォルト・ディズニーが残した言葉のなかでも、著者がもっとも好きな言葉なのだそうです。なぜなら、とても前向きで、人生に対する意欲に満ちていると感じるから。

会社に勤務していると、1日の時間の多くを職場で過ごすことになります。人生というスパンで考えてみても、仕事をしている時間の割合は決して小さくないでしょう。

だからこそ、仕事に対して意欲的に取り組み、楽しむことができれば、そのぶんだけ自分の人生の時間も充実することになります。

■参考にすべき「職業人生のVSOPモデル」

そして、自分のキャリアや仕事の仕方を考えるうえで参考になるのが、「職業人生のVSOPモデル」だと著者はいいます。

自らの年代ごとに、仕事におけるあり方を示した英単語の頭文字をとったもの。それはどんなものなのか、ひとつひとつ確認してみましょう。

[20代]:「バイタリティ」(Vitality=活力)の時代

若さゆえにまだまだ満足のいく仕事はできないものの、それを補って余りある体力が備わっていて、失敗を取り戻すための時間もあるのが20代。

与えられた仕事を、選り好みせずにとにかくこなしていく。そうすることによって初めて、「自分にはどんな職種が向いているのか」というようなこともわかってくるというわけです。

[30代]:「スペシャリティ」(Speciality=専門性)の時代

20代のうちに積んだいろいろな経験のなかから、自分が得意なことを選び、磨き上げていく時期。望ましいのは、「これなら誰にも負けない」と思えるほどにまで、高いレベルの専門性を持つこと。

[40代]:「オリジナリティ」(Originality=独自性)の時代

リーダーシップを高め、自分ならではの仕事を展開するべき時代。

[50代]:「パーソナリティ」(Personality=人間力)の時代

そして、部下や組織を束ねるための、人としての力が問われるのが50代。

ここで注目すべきは、20代での「経験」の積み重ねが、その後のキャリアに幅を持たせるための重要な基礎となっていること。

なお、このモデルでは20代と区切ってありますが、著者は個人的に、30代でもまだまだ経験を積み上げることが大切だと考えているのだそうです。

20代、30代のうち、先に挙げたディズニーの言葉にあるように「新しい扉を開け続け、新しいことを成し遂げる」。そんなことを、どれだけ意識的に積み上げることができたか。その結果によって、以後の人生が大きく変わっていくというのです。

■週1回「初めて」のことにチャレンジしよう

いうまでもなく、新しいことをはじめたり、自分の知らない世界に飛び込んだりするのは労力がいることです。それに、失敗することに対する恐怖感もあるかもしれません。

しかし、それらをはねのけ、勇気を持って新しいことにチャレンジしていくことによって、可能性を大きく広げることができるというわけです。

そこで、まずは週1回、「初めて」のことにチャレンジしてみてはどうかと著者は提案しています。

といっても特別なことである必要はなく、先輩に新たな提案をしてみたり、いままでのやり方を変えてみたりするなど、身のまわりのことでもかまわないのだといいます。

そんな小さなチャレンジを積み重ねていくことによって、「チャレンジし続ける姿勢」を身につけることができれば、きっと仕事にやりがいが生まれ、結果的には人生の時間が豊かになる。著者はそう断言しています。

長らく現場にいた立場だから明かせる、ディズニーに関しての意外なエピソードも満載なので読み応えはばつぐん。

そして、サービスのプロフェッショナルならではの言葉には強い説得力が備わっています。コミュニケーション能力を一歩進めたい人にとっては、必読の書であるといえそうです。

(文/作家、書評家・印南敦史)

【参考】

※櫻井恵里子(2016)『一緒に働きたい』と思われる 心くばりの魔法 ~ディズニーの元人材トレーナー50の教え~』サンクチュアリ出版

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