【プロ野球】伝説の「あかんねんでー」交流戦“やっちまった”事件簿 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■渡辺俊介、完封したのに「喝」事件

 2005年、交流戦初年度の5月8日ロッテ対横浜戦(横浜スタジアム)。この試合で一際輝いたのロッテの渡辺俊介だった。9回を投げきっての完封勝利。しかし、この試合、渡辺は不慣れなバッティングに四苦八苦。なんと1試合5打席連続三振のプロ野球ワーストタイ記録に並んでしまった。

 普段、打席に入る機会がないとはいえ、あまりに情けない結果に本人もガックリ。日曜朝のテレビ番組でも紹介され、完封したにも関わらず、大御所から「喝」をもらうオマケまでついてしまった……。

 しかし、その後、心意気のあるロッテファンは渡辺の打席が来るたびに「ホームランホームラン」の大合唱。ちなみにロッテファンは、里崎智也が出塁した際にも「リーリーリーリー」と必要以上にあおっていた。

■屈辱の帽子事件

 これまでの12年間でセ・リーグ勢の勝ち越しはわずか1回。昨年はセ・リーグからすべての貯金が消滅する「セ界恐慌」も発生し、パ・リーグがイケイケなのは周知の事実だ。

 しかし、ただ弱いだけならまだ納得がいくのだが、セ・リーグ勢は痛恨の“やらかし”を犯したことがある。2012年、巨人がセ・リーグ初の交流戦王者に輝き、全体でもパ・リーグ勢に負け越しはしたものの、66勝67敗11分と大健闘。

 これに気をよくしたのか何なのか、翌2013年、セ・リーグ6球団は交流戦限定でリーグのスローガン「セが制す!」のロゴを各球団の帽子に入れることに……。

 この時点で嫌な予感がするが、もちろん変なフラグを立ててしまったセ・リーグは早々に負け越し。ソフトバンク優勝&パ・リーグ勝ち越しが確定後、交流戦最後の週末にその帽子を被ってプレーする恥辱を受けた。

 よセばいいのに……。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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