【イタリア都市巡り】ナポリ、ヨーロッパ食い倒れの聖地 (1/2ページ)
イタリア南西部、ティレニア海の青を望む湾岸都市ナポリ。
旧市街の歴史地区が世界遺産に登録され、ヴェスヴィオ火山や数々の遺跡を湛えるナポリは、あなたの知的好奇心を満たしてくれる旅行先の1つではないだろうか。
そして、ナポリを訪れる全ての旅行者が避けて通れないものがある、それがナポリのグルメだ。
どこからともなく漂ってくる、美味しそうなトマトの香り。そして、新鮮な魚介焼ける香りに、石窯で焼き上げられるピザ生地の香り、そして食欲を刺激してやまないバジルの葉の香り……
気づいた時には通りのピッツェリーアでマルゲリータピザを買い求めてしまっているかもしれない。それほどまでに妖艶なナポリグルメの香りはあなたを魅了してしまっているに違いない。
ナポリと言えばピザ、そんな固定概念があるかもしれない。
実はナポリは「イタリアの台所」と言われているように、世界中で知られる数多くの料理の発祥の地であり、美味しいグルメはピザだけではないのだ。
例えば、アサリをにんにくとオリーブオイルで軽く炒めたスパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ。
地中海の濃い味わいのアサリはニンニクと非常にマッチしており、どこまでも後引く味わいをたのしめる。
スパゲッティからアサリを抜いてみるのもいい。
途端にそれは、スパゲッティ・アッリョ・エ・オリョと呼ばれるれっきとしたナポリ料理になる。