尾木ママはなぜ扇情的なブログを書くのか?その理由を考察|プチ鹿島コラム

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「尾木ママの黙ってられない!」より
「尾木ママの黙ってられない!」より

 尾木ママのブログって、読んでなくても何かニュースや事件が起きると「尾木ママがブログでこう書いていた」と流れてくる。そこで確かめてみると、書かれた内容はひどく煽情的な内容だったりする。

 最近話題になったのは、北海道の子ども置き去り事件に関する発言。まだ行方不明のとき「置き去りそのものが真実なのか失礼ながら疑いたくなってしまいます」とブログで書いて話題になりすぎた。ほかにも何か起きるたびにすぐに見解を述べる。そんな尾木ママをみて思うことは「どんな分野のことでも瞬時に答えることができる人は、逆に怪しい。」ということだ。

 これは尾木ママ個人の話だけでなく「自分もそんな感情的な振る舞いをしてしまう可能性はないか?」と、己を戒める教訓にもなっている。「尾木ママ=リアル・反面教師説」である。

 尾木ママはどうしてこうなってしまったのか。もうひとつ痛感するのは、報じる側の共犯説である。尾木ママのブログをチェックしておけば、何か起きるたびに「尾木ママがこんなこと言ってる!」と書いて1本ニュースができる。そしてズルいことにいくら刺激的な見出しをつけても、リスクは尾木ママにぶん投げることができる。報じる側にとってはめちゃくちゃありがたい存在ではないか。尾木ママはその期待に応えているだけなのかもしれない。

 事実、こうして私もいま尾木ママのことを書いている。あの手の煽情的なやり方には「見ない、聞かない、アクセスしない」が有効だと思っていたのに……。

 尾木ママはどうしてこうなってしまったのか。最後は「公と私」について。実は尾木ママの言う「杜撰な憶測」や「感情的な物言い」は、酒場などでささやかれる「私」の言説と同種である。でも大抵の人は公の場では言わない。なぜなら秘密の空間だからこそゆるされる杜撰な言葉であることを知っているからだ。その場限りの、大人の密やかなガス抜きであることを承知しているからだ。

 しかし尾木ママはブログで公に発信してしまう。これは「公と私」の区別がかなり曖昧になっているとしか考えられない。そういう間違いをよく犯す人って誰だろう? 他に該当する人は? そう考えると「酔っぱらったオッサン」が思い浮かぶ。

 結論。尾木ママは酒を飲んで酔っぱらってブログを書いている。以上が私の憶測である。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)など多数。

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