秋津壽男“どっち?”の健康学「睡眠中で気づかないいびきと歯ぎしり。家族の助けで無呼吸症候群の確認を!」 (2/2ページ)
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家族は「いびきが止まった」とホッとしますが、いびきだけではなく呼吸も止まっているのです。
家族にいびきをかく人がいる場合、何秒ぐらい止まっているか計ってみてください。5秒程度なら大丈夫ですが、10秒や20秒となると明らかな病気です。一人暮らしの場合は、寝ている姿を録音したり、ビデオを撮るとわかるでしょう。格幅のいい人がなりやすい、とも言われており、ドリフターズの高木ブーさんなども長年悩まされていたそうです。
いびきが怖いのは、睡眠時無呼吸症候群が悪化することで心臓が悪くなり、結果として心不全を起こしやすくなることです。
また、昼間の居眠りにより交通事故を起こしやすくなります。運転を職業とする人にとっては、軽度でも命に関わる症状です。
こちらもマウスピースを使ったり、鼻にマスクを装着して空気を送り込んだり(CPAP療法)、扁桃肥大の場合は手術も可能です。いずれにせよ治療をすれば治りますので、放っておかず医者に診てもらってください。
歯ぎしりは顎関節症や頭痛、肩凝りで済みますが、いびきは命に関わります。つまり、体に悪いのはいびきのほうですが、いずれにせよ、本来、眠りとは体をリラックスさせるもので、歯ぎしりもいびきも眠りの目的を阻害しているのは明らかです。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。