秋津壽男“どっち?”の健康学「睡眠中で気づかないいびきと歯ぎしり。家族の助けで無呼吸症候群の確認を!」 (1/2ページ)
- タグ:
-
歯ぎしり
-
イビキ
-
“どっち?”の健康学
-
秋津壽男
-
睡眠
「うるさくて寝てられないと、カミサンが別の部屋で寝るようになっちゃいました」など、不眠を訴える患者さんが増えています。
特に多いのが、「ギシギシ」と鈍い音を出す「歯ぎしり」と「ガーガー」と息をする「いびき」で、いずれも健康に悪く、また隣で寝ている人の安眠を妨害します。
では、いびきと歯ぎしりはどちらが健康に悪いでしょう。
歯ぎしりは、かみ合わせの悪さから顎関節症の原因となります。
顎関節症とは寝ている間に歯ぎしりをしたり、奥歯をかみしめている人に見られる症状で、歯ぎしりが激しくなると「かむと痛い」歯根膜炎や、歯がしみたり歯周病などが原因でかみ合わせが悪くなると、虫歯や歯周病が悪化します。
それだけではありません。顎周辺の関節や筋肉が痛くなります。悪化すると、顎が外れやすくなったり、偏頭痛などを引き起こしたりします。
歯ぎしりの治療法にはマウスピースや矯正などがあります。あるいはお酒を減らしたり、枕の高さを変えるなど睡眠環境を整える方法もあります。
初期のうちは「眠りの質をよくする」ことを心がけるといいでしょう。
また日頃から食いしばりが多い人もなりやすく、相撲やラグビーなども含め、スポーツ選手にとっては職業病と言えます。
歯ぎしりの原因はストレスや歯並びの悪さなど、さまざま言われますが、医学的に解明されてない面もあります。ただ一つ言えるのは、悪い夢を見ていたり眠りが浅いなどの要因から、寝ている間に緊張や興奮をしているわけです。本来、リラックスして体を休ませるための睡眠が、精神的に妨げられているとも言えます。
睡眠障害である歯ぎしりと異なり、いびきは呼吸障害です。
鼻から肺のどこかが狭くなっており、息の通りが悪くなって起こります。熟睡ができないため翌日も疲れが残り、昼間に居眠りを引き起こします。
悪化すると睡眠時無呼吸症候群となりますが、これがいびきの怖さです。