北朝鮮、中央銀行「機能回復」の狙いは (2/2ページ)
北朝鮮国内の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、各地方を結ぶネットワークを利用して、地方への送金も可能だという。
市場を漂う外貨近年、金融サービスを担ってきたのは個人のドンジュ(金主、新興富裕層)たちだ。独自のネットワークを利用して送金業務を行ってきたが、国営銀行も金融サービスを再開した。
まったく役に立たなかった銀行が、ようやく機能の回復を始めたのだ。
北朝鮮には、公式には税金が存在せず、銀行が機能していなかったため、中央銀行が発行した北朝鮮ウォンも、海外から入ってきた外貨も一切国庫に入らず、半永久的に市場を漂い続ける状態となっていた。
北朝鮮当局は、市場での商行為を有料化したり、忠誠の資金などの名目で住民から事実上の税金を徴収したり、高級レストランやレジャー施設を建設して富裕層に使わせることで、流通する外貨を国庫に吸収するという形を取ってきた。
今回の銀行業務の正常化は、経済正常化に向けた動きと思われるが、北朝鮮の大衆が銀行に対して極度に否定的な印象を持っているため、利用がどれだけ進むかは未知数だ。