中国は必ず民主化する?”天安門事件”記念集会に参加して分かったこと (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 2016年に入り在日中国人たちとの討論、王丹氏と同じく天安門事件に参加した民主活動家「方政」氏との対談、そして今回のイベントと僕は訪日後、様々な中国の民主化運動に参加しました。実は中国在住時にも毎年香港で開催される天安門事件追悼式に参加することは可能だったのですが、追悼式に参加した中国国民が逮捕、監視対象になる例が頻発しているため、泣く泣く参加を諦めていたのです。僕は民主活動に参加する在日中国人たち、そして応援してくださる日本の方々に深く感謝します。

 中国の民主活動家の中には、中共政府に立ち向かうために武力を行使するべきという意見を唱える人もいます。しかし方政と対談した結果、僕は「非暴力活動」こそが有効な手段だと思いました。天安門事件当時、中共政府は学生を装った便衣兵を利用し粛清の口実にしました。そして「デモ隊が解放軍の兵器を奪う」映像を執拗に放送することにより、兵士たちが容赦なく粛清を行うよう洗脳したのです。武力による対抗は第2、第3の天安門事件を引き起こすかもしれません。僕は中国で「カラー革命」(00年代に旧共産圏で発生した非暴力的な革命運動)が発生することを期待します。

 2015年末に日本の国会を傍聴した僕は、あらためて中国の政治体制の変化の必要性を感じました。しかし現在の中共政府は新たな政党を作ろうとする人間を次々と逮捕するなど、多党政治の可能性を必死に摘み取っています。

 現在、方政氏はアメリカのロサンゼルスを拠点とし、天安門事件をユネスコ世界遺産に登録するための推進活動を繰り広げています。僕たち中国の民主活動家は天安門事件が風化しないことを祈りつつ、中国国内に多党制民主主義政権を誕生させるために日々尽力しているのです。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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