中国は必ず民主化する?”天安門事件”記念集会に参加して分かったこと (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

天安門事件記念集会に中国人漫画家が参加 (C)孫向文/大洋図書
天安門事件記念集会に中国人漫画家が参加 (C)孫向文/大洋図書

 こんにちは、中国人漫画家孫向文です。2016年6月5日、僕は都内の四谷区民ホールで開催された「六四天安門事件27周年記念集会」というイベントに参加しました。

■東京で開催された”天安門事件”記念集会

 このイベントは1989年に発生した天安門事件を風化させないこと、並びに将来の中国の民主化を切実に期待するという趣旨のもので、事件当時に学生デモ隊のリーダーを務め、現在は台湾精華大学の客員教授を務める王丹氏、チベット出身の国際政治学者ベマ・ギャルポ氏ら各界の著名人が集結しました。

 今回のイベントは2部構成になっており、1部は社会学者の及川淳子氏を交えた天安門事件の当事者である王丹氏の経歴、そして中国に対する展望が語られ、2部では僕や中国人風刺漫画家・王立銘(変態唐辛子)氏など様々な人物による現代中国に対する抗議声明が行われました。

 1部において王丹氏は中国の民主主義は日中友好の大切な基盤と説き、2016年に日本政府が天安門事件を言及して現在の中国の人権問題を批判したことを大きく賞賛しました。僕自身も以前から自著で同様の意見を述べており、王丹氏の意見に対し強い共感を覚えました。

 さらに王丹氏は民主主義政治の三権分立の有効性を語り、中国の民主化の必然性を説いた鄧小平の発言を引用しました。この意見にも僕もおおむね同意していますが、中国が一党独裁体制である限り、仮に中国国内に三権分立性が導入されても形だけのものになるでしょう。鄧小平の行った市場経済導入などの政策は、あくまでも自国政府を反映させる手段に過ぎません。僕は中国が民主化するためには、まずは多党制を採用することが第一条件だと思います。

 他にも、王丹氏は公演中に中国国内のデモ活動の写真を提示し、市民デモは一般市民が政府を改善するための有効な手段と説きましたが、僕はやや短絡的な思想だと感じました。SEALDsなど日本の安保改正反対団体の思想は非常に左派的なもので、日本共産党との関連が取り沙汰されています。この現象は日本だけではなく、韓国の反政府デモには親北朝鮮団体が参加し、香港の「雨傘革命」では民主化をとなえる学生デモ隊に異議をとなえる人々が中国本土から派遣されました。

 彼らは「民主主義の敵」といって差し支えないでしょう。そのため僕は2部の演説の冒頭で日本の安保反対団体を否定しました。記念集会の翌日の朝日新聞朝刊で上述の王丹氏の意見が引用され、安保反対活動が好意的に紹介されていたのが印象的でした。僕は王丹氏が日本の情勢についての知識を深め、安保反対団体に対する認識を改めていただくことを期待します。

 続いて自らが書いたコラムを紹介し、中国が世界第2位に経済大国になったにもかかわらず現在も日本から多額のODA(政府開発援助)を受け取っていること、ODAは共産党員の私腹や対日攻撃のための兵器開発費に転用されていること、今後も中国の民主化運動を支持することを語りました。本当はODA援助の原因となった鄧小平の政策についても詳しく説明したかったのですが、時間の都合上、その点は断念しました。(デイリーニュースオンライン5月30日掲載参照)

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