ドラマ「朝が来る」で話題!“特別養子縁組”は「実の親子関係」を断ち切るモノって本当…!? (2/2ページ)
特別養子縁組制度は、虐待を受けたお子さんを、孤児院に収容するだけでは、お子さんの福祉にとって十分でなく、また、普通の養子縁組では、実の両親がお子さんを取り返しに来ることを、必ずしも防止できないために設けられたものです。
運用上も、実の両親の気が変わっても“簡単には取り返しに来られない”ような配慮がされています。
■福岡県が「赤ちゃん縁組のマニュアル」配布
もともと、実の親がどうしてもお子さんを育てられない場合の赤ちゃんの養子縁組については、愛知県が1982年頃から先進的に取り組んでいましたが、最近では福岡県が赤ちゃん縁組のマニュアルを児童相談書に配布する等、全国でも珍しい取り組みを行っています。
「望まない妊娠をしたので中絶したい」、「子育てをする自信がない」と言う母親に対してはネガティブなイメージを持ちがちです。
しかし、様々な事情から子育てをできないのであれば、堕胎や育児放棄を行うよりも早期の段階から、児童相談所等に相談して特別養子縁組を行うことのほうが、生まれてくるお子さんの福祉にとっては望ましいといえます。
今までの日本の家族関係においては血縁が重視されてきましたが、お子さんの福祉を第一に考えたとき、特別養子縁組による新しい家族の形があるということがTVドラマなどで取り上げられるのは、筆者のような法律家にとっても、歓迎すべき傾向に思います。
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【著者略歴】
※ 木川 雅博・・・星野法律事務所(港区西新橋)パートナー弁護士。損害賠償・慰謝料請求、不動産の法律問題、子どもの事故、離婚・男女間のトラブル、墓地・お寺のトラブルその他、法人・個人を問わず様々な事件を扱っています。