モハメド・アリ 日本にと轟いた「ザ・グレーテスト」秘話!(2)アリは猪木をリスペクトしていた (2/2ページ)
「アントニオ猪木はあの試合のため、どれだけの債務を背負って、苦しみを乗り越えながら、毎日試合を続けているか。そのことをハーバード氏に伝え、『今話したことは心で話し、その返事を心で聞き、あなたを心で見ている』そう話したんです。すると、彼はいたく感動し、誰の言葉だと聞いてきた。それで父だと答え、猪木の危機を何とか救ってほしいと請うたんです」
ハーバード氏との交渉は一気に進み、裁判を取り下げるということになった。
「話し合いは成功し、猪木の債務はなくなった。そればかりか、次のタイトルマッチであるアリVSレオン・スピンクス戦に猪木、倍賞美津子夫妻を招待すること、そして、猪木VSアリの再戦をエキシビションマッチで行うことも約束してくれたんです。会談が終わると、ハーバード氏がアリに電話を入れて私に代わってくれた。私の耳元でアリは『センキュー!』を4度も繰り返し、最後に『センキューベリーマッチ!』と──。猪木に対するリスペクトがあふれ出ている言葉でしたね」