公開されるたびに大人気のディズニー、ピクサーの映画たち。2016年7月16日（土）に公開されるピクサーの最新作「ファイディング・ドリー」を楽しみにしている学生も多いのでは？ 大ヒットの理由はなんといってもその圧倒的な品質の高さと描かれる世界観ですよね。大人から子どもまで安心して見ることができるストーリー展開も人気の理由でしょう。今回は数あるピクサー映画の中で選りすぐりの作品を集めてみました。

■ファインディング・ニモ

物語の舞台はオーストラリアのグレート・バリアリーフ。クマノミのマーリンは妻のコーラルと一緒にこれから生まれる卵を守りながら2日後の子供たちの誕生を心待ちにしていました。ところが突如凶暴なバラクーダに襲われる不運にみまわれることになります。気を失っていたクマノミのマーリンが意識を取り戻したとき、妻と卵の姿はなかったのです。ところがよく見るとたった一つだけ卵が残っていました。そのたった一つ生き残った子供にマーリンは亡き妻コーラルの遺志を尊重してニモと名付けました。

ニモは片方のヒレが小さく生まれてきてしまったため、父親のマーリンはそれはそれは過保護に育てていました。ところがあれこれといつも心配ばかりしているマーリンにニモはうんざり。 初めてニモが学校に行ったある日のこと。ニモは一人で船に近づいていってしまい、不注意にも人間に捕まってしまいました。ニモが捕まってしまったことを知った父マーリンは、ナンヨウハギのドリーと共に旅に出るのです。

果たして父マーリンとニモは再び出会うことができるのでしょうか？ 家族の絆や友人の信頼の強さに感動させてくれる作品です。美しい海や魚たちの描写にも注目して見てください。

監督 アンドリュー・スタントン
脚本 アンドリュー・スタントン/ボブ・ピーターソン/デヴィッド・レイノルズ
製作 グラハム・ウォルターズ
音楽 トーマス・ニューマン

■モンスターズ・インク

物語の舞台はモンスターのうごめく世界。けむくじゃらのモンスター、サリーと、一つ目モンスターのマイクは本当に仲がいい学生時代からの相棒です。彼らが勤めている会社はこの世界でも大企業に当たる「モンスターズ・インク」。仕事内容は、人間界にいる子どもたちを怖がらせることでした。モンスターたちが子どもたちを怖がらせ、あげた悲鳴がエネルギーに変換されてモンスターの世界へ供給されていたのです。一方でモンスターの世界では、人間の子どもたちはとても危険だとみなされていて、子どもたちがモンスターを恐れるのと同様にモンスターもまた子どもたちを恐れていました。

毛むくじゃらのサリーはモンスターズ・インクでみんなから尊敬されるナンバー1の恐がらせ屋でした。 ところが近年テレビやゲームといった影響で子どもたちがモンスターをみてもあまり怖がらなくなってしまい、モンスターズ・インクでは、エネルギーが供給できず業績が悪化してしまい、エネルギー不足が深刻な状態に。 そんなある日のこと、毛むくじゃらのサリーは、人間界とモンスター界がリンクするドアから人間の女の子ブーがモンスター界に入ってくる場面に遭遇してしまいます。毛むくじゃらのサリーと一つ目マイクはブーをなんとか人間界に戻そうと奮闘するのですが……。

人間の女の子ブーは無事人間界に戻ることができるのでしょうか？ また子どもたちの悲鳴でエネルギーを集められなくなったモンスターズ・インクは今後どうなるのでしょうか？ 次々に起こる展開から目が離せません。

監督 ピート・ドクター
脚本 ダン・ガーソン
原案 ピート・ドクター
製作 ダーラ・K・アンダーソン
音楽 ランディ・ニューマン

■トイ・ストーリー2

ある日のこと、ガレージセールで不用品を売りだすことになりました。アンディのおもちゃの内ほこりをかぶって泣けなくなってしまったペンギン人形ウィージーが、売りに出されることになってしまいます。ウッディはウィージーが売りに出されるのを心配し、何とか助け出そうとします。ところが手違いでウッディ自身が、ガレージセールの列の中に取り残されてしまうのです。そこにたまたまガレージセールをのぞきにきていたおもちゃマニアの玩具販売店経営者のアルが、ウッディを譲ってほしいとアンディのママに交渉してきます。ママは売るのを拒否したのですが、ママが目を離した好きにアルはウッディを盗んでしまいました。 ウッディはコレクターがのどから手が出るほど欲しがる価値があったのです。

このままではウッディは日本のおもちゃ博物館に売り飛ばされてしまうことをバズ達は察知します。そしてウッディを助け出すために行動を開始します。車が絶え間なく走り続ける道路や、自動ドア、エレベータなどさまざまな試練を乗り越えバズたちの救出活動は続きます。 果たして彼らはウッディを無事助け出すことができるのでしょうか？ おもちゃたちの友情にも注目です。

監督 ジョン・ラセター
脚本 アンドリュー・スタントン/リタ・シャオ/ダグ・チャンバーリン/クリス・ウェッブ
原案 ジョン・ラセター/ピート・ドクター/アッシュ・ブラノン/アンドリュー・スタントン
製作 ヘレン・プロトキン/カレン・ロバート・ジャクソン
製作総指揮 サラ・マカーサー
出演者 トム・ハンクス/ティム・アレン/ジョーン・キューザック

■トイ・ストーリー3

トイ・ストーリーの第1作から10年が経過し、おもちゃの持ち主だったアンディは17歳になりました。すっかり成長したアンディはおもちゃで遊ばなくなり、まもなく大学への進学を控えていました。アンディは大学の寮に引っ越すために長年お気に入りのおもちゃだったウッディだけを寮へもって行き、バズやジェシーなど残りのおもちゃはすべて屋根裏部屋に片付けることにしました。 ところが手違いでアンディが屋根裏部屋に片付けたおもちゃたちは、ママの手によってゴミに出されてしまいます。危ないところで難を逃れたおもちゃたちは自分たちは完全に捨てられたと思い込み、地元の託児所へ寄付されるおもちゃのダンボールの中へと入り込むことに。

託児所であるサニーサイド保育園に到着すると、彼らは保育園にいたおもちゃたちに歓迎されます。保育園のくまのぬいぐるみロッツォからこの保育園のすばらしさを聞かされたおもちゃたちは保育園に留まることにしました。 ところが、保育園に新しく加わったバズとジェシーに割り当てられたのはおもちゃを乱暴に扱う子どもたち。あまりにひどい扱いのためロッツォに移動を要求しますが、ロッツォは聞き入れようとしませんでした。表向きのやさしい態度とは異なり、この保育園のおもちゃたちはロッツォの恐怖によって支配されていたのです。新入りのほとんどのおもちゃは乱暴に扱われた挙句ゴミとして捨てられる運命にありました。ジェシーたちはなんとかしてアンディの家に帰ろうとしますがロッツォに閉じ込められてしまい……。果たしてウッディは仲間たちを助けることができるのでしょうか？

監督 リー・アンクリッチ
脚本 マイケル・アーント
原案 ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン/リー・アンクリッチ
出演者 :トム・ハンクス/ティム・アレン/ジョーン・キューザック

■Mr.インクレディブル

昔々、世界はヒーローたちの活躍によって平和が訪れていました。人々から尊敬を集め、その尊敬がヒーローたちの活力の源でした。ところが時代が変わり、現代ではヒーローはすっかり軽んじられる存在に様変わりしていました。時代に合わなくなっためヒーローチームは政府によって解散させられてしまいます。その結果ヒーローたちは過去の栄光を隠しながらひっそりと生活してきました。 かつてはMr.インクレディブルとまで呼ばれたボブもその一人。今は保険会社に勤務しています。上司と折り合いが合わず、ストレスを感じながら毎日を過ごしていました。ボブの妻ヘレンもまたかつてはイラスティガールと呼ばれたヒーローでした。彼らの息子も有り余る力を抑制していたためストレスがたまっている状態でした。

そんなある日、ボブが日ごろのストレスを上司に爆発させてしまい、会社を解雇されてしまいます。収入のあてがなくなって困っていたところ、謎の女性ミラージュからのメッセージが届きます。 「Mr.インクレディブル、あなたのスーパーヒーローとしての力が必要なのです」。 その誘いを受けボブは家族にも内緒でスーパーヒーローとしての活動を始めます。ミラージュからの依頼は、「孤島にある会社の研究施設から脱走した戦闘ロボットを捕獲してほしい」という内容でした。しかしその裏には思いも寄らない人物の陰謀が隠れていたのです。

監督 ブラッド・バード
脚本 ブラッド・バード
製作 ジョン・ウォーカー
出演者 クレイグ・Ｔ・ネルソン
音楽 マイケル・ジアッキー

■ウォーリー

物語の舞台は29世紀の地球。人類は汚染してしまった地球を捨て世代宇宙船で暮らしていました。ところがゴミの山となってしまった地球にたった一つ動く姿がありました。彼こそがこの物語の主人公WALL・Eだったのです。量産型のゴミ処理ロボットとして作られた彼は、人類が地球を去ってからもずっと黙々とゴミを圧縮して積み上げて塔を建て続けてきたのでした。そんな中、彼には感情をもつというシステムのエラーが発生するのです。彼の夢は、いつか誰かと手をつなぐことでした。 そんな中、突如地球に巨大な宇宙船が飛来し、中から白く輝くロボットEVEが現れます。EVEに一目ぼれしたWALL・Eは彼女の姿を追いかけます。いくつかの誤解を得て彼らは次第に心を通わせていきます。

そんなある日。WALL・Eが宝物にしていた草の芽を見たとたん、EVEはその植物を体内に収納し元の卵型に戻ってしまいました。それから何の反応もなくなってしまいました。EVEの胸には植物を表すアイコンが点滅していて外部に信号を送っていました。 実はEVEは世代宇宙船からある使命をもって地球にやってきていました。その後、世代宇宙船が地球にやってきてEVEを回収するところをWALL・Eは必死に追いかけて世代宇宙船にしがみつきます。 EVEとWALL・Eはこれからどうなってしまうのでしょうか？ EVEが回収した植物の謎にも注目です！

監督 アンドリュー・スタントン
脚本 アンドリュー・スタントン/ジム・リードン
製作 ジム・モリス
製作総指揮 ジョン・ラセター
音楽 トーマス・ニューマン

■カールじいさんの空飛ぶ家

偉大なる冒険家チャールズ・マンツに憧れを抱いていた少年のカールは、自分と同じように冒険家マンツに憧れを抱いていた少女のエリーと出会います。2人はその後結婚して、出会いのきっかけになった空家で一緒に暮らし始めるのでした。2人はいつもマンツの話を語り合い、マンツが消息を絶ったと言われているパラダイスフォールという伝説の滝にいつか2人で行こうと約束を交わしていました。 ところが妻のエリーは病死してしまい2人の約束は果たせなくなってしまいました。11人ぼっちになってしまったカールは思い出の家を守るため家の立ち退き要求を拒み続けていました。

ところがある日立ち退き要求を迫る相手を誤って怪我させてしまい、やむを得ず立ち退かなくてはならなくなってしまいました。 そこでカールはある決断を。家を手放したくなかったので、家に10,297個の風船を結び付けてパラダイスフォールを目指して旅に出ることにしたのです。ところがカールには誤算がありました。なんと家の中にラッセルという少年がいつの間にか入り込んでしまっていたのでした。 彼らは無事パラダイスフォールにたどり着けるのでしょうか？ すばらしい空の描写も見逃せません。

監督 ピート・ドクター/ボブ・ピーターソン
脚本 ボブ・ピーターソン
製作総指揮 アンドリュー・スタントン/ジョン・ラセター
出演者 エドワード・アズナー/クリストファー・プラマー/ジョン・ラッツェンバーガー/ジョーダン・ナガイ
音楽 マイケル・ジアッキーノ

■モンスターズ・ユニバーシティ

マイクは小さなころから、恐がらせ屋になることを目標にしてきました。毎日の努力でやっと超難関と言われているモンスターズ・ユニバーシティの恐がらせ学部に入学することができました。ところがマイクは見た目がかわいすぎるという恐がらせ屋には致命的な弱点があったのです。 マイクがモンスターズ・ユニバーシティで出会ったのは、誰が見ても迫力満点のサリー。サリーは恐がらせ屋としての才能にあふれていました。 見た目も性格も正反対に見える2人はなぜ最強の恐がらせ屋としてのコンビを組むことになったのでしょうか？ そのきっかけは、マイクとサリーがモンスターズ・ユニバーシティで引き起こした大事件のなかに隠れていました。

監督 ダン・スキャンロン（英語版）
脚本 ダン・スキャンロン/ダン・ガーソン（英語版）/ロバート・L・ベアード
原案 ダン・スキャンロン/ダン・ガーソン/ロバート・L・ベアード
製作 コリー・レイ
製作総指揮 ジョン・ラセター/ピート・ドクター/アンドリュー・スタントン/リー・アンクリッチ
出演者 ジョン・グッドマン/ビリー・クリスタル

■レミーのおいしいレストラン

物語の舞台はフランスの田舎町。物語の主役は、天性の嗅覚と味覚をあわせもつネズミのレミーです。彼はシェフになることを夢見ているのですが、残念ながら人間が嫌うネズミでした。そのため、レミーは自分の夢が叶わないことを十分理解していました。 ところがある日のこと、レミーが心から尊敬する今はなき天才シェフのグストーの幽霊がレミーの前に姿を現します。そしてグストーはかつて自分が経営していたレストランへ、レミーを連れて行きました。その店ではシェフ見習いのリングイニが料理に失敗し味を台無しにしていたり……黙ってみていることのできないレミーはキッチンに忍び込んでスープを作り直します。ところがその様子をリングイニに見られてしまいました。 料理がうまくできないことを悩んでいたリングイニは、レミーを帽子の中に隠して料理することを考え付きます。こうしてリングイニとレミーの料理コンビが誕生しました。

彼ら2人で作り出す料理は評判となり、パリのグルメたちを呼び寄せます。ところが意地悪な料理長のスキナーは二人の様子に疑いをもち始めました。 やがてネズミが料理していたことが周囲にばれてしまい...…。レミーとリングイニは今後どうなってしまうのでしょうか？

監督 ブラッド・バード/ヤン・ピンカヴァ
脚本 ブラッド・バード
製作 ブラッド・ルイス
製作総指揮 ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン
出演者 パットン・オズワルト/ルー・ロマーノ/ジャニーン・ガラファロー/イアン・ホルム/ブライアン・デネヒー/ピーター・オトゥール

■メリダとおそろしの森

物語の舞台は今から1,000年前のスコットランドです。とある国の王女メリダはずば抜けた弓の使い手で、男勝りの性格でした。母親であるエリノアは娘メリダを立派な王女に育てようと厳しいしつけを続けていましたがメリダはそんな母と王女らしく振舞わなければいけない生活に飽き飽きしていました。

ある日メリダの婚約者候補として周辺の国々から3人の男性が集まり競技会が開催されました。その競技会で己の武勇を競い合うことが目的だったのです。ところがメリダはその競技会で婚約者候補の3人よりもはるかにずば抜けた弓の腕前と勇敢さを見せつけて競技会で優勝してしまい、これには母、エリノアの腹の虫は収まりません。しかしこの母の態度にメリダは反発します。 結局メリダは馬にまたがって城を抜け出してしまいます。森をさまよっているうちにメリダは魔女に出会います。彼女は母の考えを変えさせるように魔法をかけてくれるよう魔女に注文しますが、魔女はメリダの母をクマの姿に変える魔法をかけてしまい......。

監督 マーク・アンドリュース/ブレンダ・チャップマン
脚本 ブレンダ・チャップマン/アイリーン・メッキ
製作 キャサリン・サラフィアン
製作総指揮 ジョン・ラセター/ピート・ドクター/アンドリュー・スタントン
出演者 ケリー・マクドナルド/エマ・トンプソン/ビリー・コノリー/ケヴィン・マクキッド/クレイグ・ファーガソン/ロビー・コルトレーン/ジュリー・ウォルターズ/ジョン・ラッツェンバーガー

いかがでしたか？ キャラクターの表情が豊かなところや、表情が次々移り変わる表現がピクサーアニメの大きな魅力といえるでしょう。ぜひ、大学の友達や恋人、家族と見てみてはいかがでしょうか？ 盛り上がること間違いなしですよ！