【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#01 親が赤ちゃん言葉を使うのは良くないの?
「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第1回のテーマはこちら。
■親が幼児語を使わない方がイイ理由
幼い子どもが「クック(靴のこと)」「マンマ(ご飯のこと)「オンモ(外のこと)」と舌っ足らずの声でしゃべると可愛いですよね。でも、ママが釣られて使うのは止めましょう。
子どもは母親からの言葉を一番多く聞いて母国語を獲得していきます。そんな、ママの口からでる言葉が“赤ちゃん言葉ばかり”だったら正しい日本語を聞くチャンスが激減してしまいます。
言語環境としてはあまり良くないでしょう。
■子どもに「赤ちゃん言葉を禁止」するとどうなる?
だからと言って、子どもが「ワンワン来た」と言ったとき「ダメ!『犬がきた』って言って!」。「ブーブ乗りたい」「そうじゃなくて『車に乗りたい』って言ってごらん!」と幼児語を使うことを禁止してはいけません。
2~3歳の子どもはまだ、舌や顎、歯が未発達なので言いやすい言葉を盛んに使います。だから、幼児語を小さな子どもが使っても良いのです。
もし“今日から幼児語禁止”なんてしてしまい、話すたびに注意されると「言葉を話すことに対しておっかなびっくり」になってしまい、喋らなくなってしまいますよ。
■子どもが「赤ちゃん言葉から卒業できる」コミュニケーション法って?
こんな風に返してあげてください。
子:「マンマおいちい」
親:「ご飯とっても美味しいね」
子:「クックはいてオンモ行く」
親:「じゃあ、靴を履いて外に行こうか」
子どもはたとえ自分でちゃんと話せなくても、耳にしている言葉が正しい日本語であれば、自然に軌道修正され赤ちゃん言葉から卒業できます。
■社会では使わない言い方を教えちゃダメ!
さて、小学校6年生になっても「20日」を「にじゅうにち」、「8日」を「はちにち」としか言えない子どもがいます。
けれども幼児期からカレンダーを差して「今日は“ごがついつか”ね(5月5日)」「今日は“ろくがつついたち”ね(6月1日)」の会話がある家庭の子どもは、取り立てて教えなくても、小学校に入学する前には正しい日付の読み方ができるようになっています。
「難しいだろう」とわざわざ社会では使わない言い方で「今日は“ごがつごにち”ね」「今日は“ろくがついちにち”ね」などと聞かせてしまうと苦労するのは子どもです。
一度覚えたものを消して覚え直しすることになるからです。先に頭に入ったものは、人間の脳に強烈にインプットされるので、修正するのはとても厄介なことなんです。
それから鉛筆でも絵本でも、なんでもかんでも子どもの前で「一つ、二つ」で済ますのではなく、大人は「一本」、「二冊」と使いわけましょう。
どんな言い方でも耳にしていれば、スポンジが水を吸収するようにどんどん覚えてしまうのが子どもです。あまり子ども扱いしすぎないで通常使われている言い方を会話の中に取り込んでいきましょう。
言葉は本能として持って生まれてくる訳ではありません。親の言葉を聞いて覚えていくものです。
ママは「日本語教育をしているんだ」と考えて赤ちゃん言葉を頻繁に使うのは止めましょうね。
それから、「まじ、やばい、超」などの言葉も聞いていれば覚えていきます。子どもの前で使うのはできるだけ控えましょうね。
【参考・画像】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
※ あべゆみこ
※ Oksana Kuzmina / Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』