がっつかない、草食系……ゆとり世代の「恋愛の傾向」を考えてみた
よく言われるゆとり世代の恋愛傾向、いくつかありますよね。例えば、男女の力関係が同じ。趣味や友達が充実していれば、恋愛をしていなくても平気で、結婚に対する焦りがあまりない。傷つくのが怖くて、なかなか自分からアプローチしない……などなど。
こうしたゆとり世代特有の特徴に、心当たりのある人も多いはず。それだけに、まだまだ隠された恋愛の傾向がたくさんあるように思います。今回はそんなゆとり世代の恋愛傾向を、さらに掘り下げて考えてみました。
異性と深く関わろうとしないゆとり世代は親世代に比べて便利な世の中で育っています。例えばインターネットにSNS。人に聞いたりお店に足を運ばなくても、欲しい情報やモノが簡単に手に入りますよね。友達とのやり取りもLINEならリアルタイムに返事がくるため、メインのコミュニケーションツールとして活用している人も多いでしょう。
しかし世の中が便利になると、すっかりそれに慣れてしまうのが人のいけないところです。面倒くさいことはやりたくない――。そんな癖がついてしまっているゆとり世代も多いのでは?気になる異性ができても、「でも趣味が合わなかったら……」「相手と話して迷惑に感じられるとイヤだから……」と、深く関わろうとしない。傷つくのが怖い気持ちも影響しているのでしょうね。
しまいには、そのようにグルグルと考えてしまうことにすら面倒くささを感じてしまい、異性との深い関わりを避けることに繋がってしまっているのかもしれません。
執着心がない上記の例をさらに考えてみると、相手を熱心に口説き落とす意欲に欠けるのも、ゆとり世代に多い傾向かもしれません。言い換えると、いい意味で来るもの拒まず、去るモノ追わず。悪い意味で、相手への執着心がちょっと薄いのでしょうか。
こうした原因は「傷つくのが怖い」「人との関わりが面倒くさい」といった理由のほかにも、経済的に余裕がない世代ということで、元気がない・覇気がないことも少なからず影響していそうです。いわゆる淡々としている彼らの姿は、ほかの世代から見ると「若いんだし、もうちょっとがっついても……」と感じられることもあるでしょう。
男らしさがない人が多い「ゆとり世代の男性は草食系が多い」とよく言われています。上記で挙げた諸々の条件が重なり、さらに恋愛をしていなくても不自然ではない世の中の空気や、男らしさ・女のらしさの定義が多様化していることも影響があるのでしょうか。
一昔前にはよくいた「俺について来い!」というような、肉食系の男性が少ないと感じることはありませんか?それこそ割り勘でも恥ずかしさを感じず、何か困ったことがあると一緒に悩んではくれるけれど、リードする逞しさが感じられない。虫も殺せず、守られている安心感がなかなか得られない。
女友達と一緒にいるような感覚を味わえて気楽ですが、頼りなさがない分、どこか恋愛のドキドキ感に欠けてしまう一面もあるかもしれません。
もちろん、こうした特徴が一概に悪いとは言い切れません。ですが客観的に自分たちの傾向を踏まえることで、恋愛に対してちょっと前向きになり、積極的に行動できることも増えるのではないでしょうか。