大物スター8人!「伝説の会見」パフォーマンス(1)勝新太郎の会見は天才ぶりが垣間見えた (2/2ページ)
「裁判では傍聴人を“観客”と呼んで、彼らをどうやって楽しませるかを常に考えていたようです」(ベテラン芸能記者)
豪快を絵に描いたような勝だが、96年11月には「咽頭ガン」を公表した。
「医師にタバコを止められた」
会見でこう話していた勝だが、その最中にプカプカと喫煙を始めたものだから、集まった記者はアゼンとした。
「生きるか死ぬかという時に、タバコを吸いだすとは思いもしませんでした。ハワイで逮捕された時もそうでしたが、自分のことなのに、どこか他人事のように話していたのを今でも覚えています」(前出・前田氏)
ガンでこの世を去るのは、この会見から7カ月後のことだった。
「ああいう役者はもう現れないと思う」
前田氏はしみじみと懐かしんだ。