建物全体で太陽の光を集めるヨーロッパの山小屋たち (2/3ページ)

FUTURUS

デザインと制作は、スイスのSavioz Fabrizzi Architectesと呼ばれる建築家集団によるもので、この建築家集団はユニークかつエコな建築物をプロデュースすることに長けている。

このTracuit Hutの骨組みと壁は木造だが、冬期アルプスの過酷な気候に耐えうるよう、その上にステンレス、そして、銅製の反射板とソーラーパネルで覆われており、太陽光を効果的に吸収することができるエコな山小屋である。その構造だが、広間などスペースが広い部屋の窓ガラスを大きくすることで太陽光を積極的に取り入れ、さらに断熱材を随所に使用し熱容量を高くすることで、太陽熱を逃がさずに保存することに長けた小屋といえるだろう。

■  エコ住宅へのこだわり

ヨーロッパ人たちは、ここにあげた2つの山小屋に代表されるような、デザイン性に優れ、かつエコの機能性が高い住居に対するこだわりが強い。それはなぜだろうか?

北欧や西欧、そして中欧の国ぐにでは、1年の半分は曇天で、季節によっては雨や雪の日が続くことも多い。人々はいやが上にも家の中にこもりがちになる。そのため、家を持つなら心地よいのみならず、無駄な贅沢を省いて経済的に過ごすことを好むのだ。その要求をほぼすべて満たすのが、エコな家なのである。家の内部のみならず、外回りの環境をも整えれば、内外問わず機能的で住みやすく、しかも地球にやさしい家で暮らすことができるというわけだ。

特に、スイス、そして北欧の国々ではその気候風土から、各家庭での熱(暖房等)の損失をいかにして減らすかという課題に取り組んできた。太陽光でためた熱を逃がさぬようにするために、最も効果的なのはどのような方法だろううか。そのためには、優れた断熱法を用いなくてはならない。例に挙げた山小屋は、外壁から屋根のメイン部分に至るまで、ほぼすべてが太陽光吸収用パネルで覆われている点から考えても、断熱には非常に効果的といえるだろう。

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