ウィンブルドンPreview【4】ジョコビッチ、ゴールデンスラムに向けてのさらなる一歩へ (3/3ページ)
現時点で、世界1位のジョコビッチにとっての最大の難関は、世界2位のアンディ・マレー(イギリス)だろう。ジョコビッチは全豪、全仏の両決勝でマレーを倒して優勝している。マレーはグランドスラムの決勝に10度進出し、そのうち2度しか勝っていないが、その2度の勝利はジョコビッチから挙げたものだ。
マレーはまた、2012年のロンドン五輪(会場はオールイングランド・クラブ)で金メダルを獲り、全米オープンで優勝し、さらにその翌年にウィンブルドンで優勝したときのコーチ、イワン・レンドル(アメリカ)とふたたびいっしょに働き始めた。
それでもジョコビッチには、8月のリオ五輪で初の金メダルを獲得するチャンスも含め、真に歴史的なシーズンを目指すための能力と勢いがある。
1988年にシュテフィ・グラフ(ドイツ)は男女を通じ、史上唯一のゴールデンスラム(全豪、全仏、ウィンブルドン、ソウル五輪、全米)をやってのけたが、2015年には、年間グランドスラム達成まであと2試合まで迫った(全米準決勝まで至った)セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が、どれほどのプレッシャーと注目に対処しなければならなかったかを世界の皆が目撃した。
セレナは昨年のウィンブルドンを制してグランドスラム4大会連続優勝を果たし、オープン化以降の新記録であるグラフのグランドスラム優勝数「22」まであとひとつと迫ったが、以来グランドスラム大会で優勝することができていない。
「何かが彼女を押しとどめているのよ」とグランドスラム優勝数「18」の偉人で、現在ESPNの解説者を務めるクリス・エバート(アメリカ)は言う。「その何かは気づかないところでナーバスになっているというような、気持ちの問題かもしれないわね」。(C)AP