セクシーアイドルと事件について(私の経験から):瀬名あゆむ連載49 (3/6ページ)
(『東京新聞』Web記事(2008年1月13日)より部分引用)≫(※氏名をイニシャルに変更致しました)
このふたつの事件は「耳かき店ストーカー殺人事件」「ガールズバーストーカー殺人事件」と呼ばれていました。犠牲になられた方は21歳と23歳の女性です。それこそ人生で一番楽しい年頃であったかもしれないのにと思うとやるせなくて仕方ありません。実際に私は彼女たちと同じような年齢のときに同じような仕事をやっていて、働くことも遊ぶことも生きることも本当に楽しかったから……。若くして命を奪われてしまったおふたりはどれほどの無念だったでしょうか。残された家族の方々やご友人たちはどれほど悲しまれたでしょうか。おふたりのご冥福を心からお祈りいたします。
笑顔をくれる人を傷つけてなにが楽しいの? 私はアイドルをやり、耳かきギャルをやり、ガールズバーに勤務し、さらにAV女優も経験しています。
じゃあいったい、それらの職業・仕事においてストーカーや脅迫や、さらにはそれ以上のこと、危険な目にあったことはあったかどうか?
すごく正直にいいますね。
私自身はどのお仕事においても、ストーカー行為とか嫌がらせとかの危険な目にあったこと一切ありません。
たとえば「耳かき屋さん」で「耳かきギャル」として働いていたときは、浴衣姿で、お客さんとふたりきりで耳かきをするという、ある意味で密着サービスな内容でしたが(それでも時給1000円で指名料バック500円ぽっちでしたけどね)、特に怖い目にあったことはありません。この頃、テレビで深夜の情報バラティにも素人枠でレギュラー出演させていただいていたので、「テレビ観たよ~」といって来てくれるお客さんが多くて本当に嬉しかったんです。たかが耳かきギャルですけど、お客さんが喜んでくれるのがただただ嬉しかったなぁ。
ガールズバーもね、お客さんたちとゆる~く話せたりして楽しかったなぁ。私は「接客好き」なのかもしれないですね。ニコニコしてお客さんたちとうだうだ話してるのが、ただただ楽しかったです。
そしてAV女優時代――。