【プロ野球】カニのおかげでパーフェクト?6月28日は完全試合記念日 (2/2ページ)

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■歴代1位続々&本邦初のスライダー投手

 史上初の完全男、藤本英雄についても今一度振り返っておこう。藤本の偉業は、この完全試合以外にも数多い。

 まずは、冒頭でも記したように、日本で初めてスライダーをマスターしたこと。肩を痛めていた1949年、メジャーリーグ通算266勝の“火の玉投手”こと、ボブ・フェラーの著書『ハウ・ツー・ピッチング』を読み、復活の切り札として習得したという。このスライダーがなければ、完全試合達成は難しかったはずだ。

 また、戦前の1943年に記録した「シーズン防御率0.73」は史上1位の記録。また、「通算防御率1.90」も、2000投球回以上の投手のなかでは歴代1位の大記録だ。

 最終成績は200勝87敗。「通算勝率.697」も2000投球回以上の投手のなかでは歴代1位。200勝以上した投手で、100敗以上していないのは、藤本ただひとりだ。

 むしろ史上初の完全試合は、これほど偉大な投手から生まれた、という点が誇らしい。

 なお、歴代の完全試合達成投手はたったの15人。最後に達成したのは1994年5月18日、巨人対広島戦での槙原寛己。以降、「ミスターパーフェクト」は生まれていない。ちなみに、巨人で完全試合を達成したのは藤本と槙原の二人だけ。ともに背番号17、というのも奇妙な縁といえる。

 そもそも、登板予定投手の「カニの食べ過ぎ事件」がなければ藤本の登板自体なかったわけで、野球における縁や巡り合わせの大きさを感じずにはいられないエピソードだ。

 もう20年以上出ていない偉大な記録「完全試合」。そろそろ、現役選手の誰かに実現して欲しいところだが、次に目撃できるのは果たしていつになるのだろうか。

文=オグマナオト(おぐま・なおと)

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