ツキノワグマ「山林の人喰い現場」を決死ルポ!(3)100メートル先から覗いた黒い塊 (2/2ページ)

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しかし驚くべきことに、現場付近では事件後もネマガリダケを求めて入山者が絶えない。ネマガリダケの買取業者・北林俊介さんによれば、

「事件前とあとで私たちが買い取る量はあまり変わっていない。もちろん田代平だけではないですが多い日は1トンぐらい集まります。警察がテープやひもで道を封鎖しても、それを破って採りに行く人はいますね」

「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信があるのだろうか。作家・増田俊也氏は、果てない「タケノコへの執念」に警鐘を鳴らす。

「北海道では、ヒグマの足跡や糞が発見されただけで、学校が休校になる。あの極真空手の創始者・大山倍達先生ですら、『体重10キロの猫に襲われたら、日本刀を持っていても勝てないだろう』とおっしゃっています。ましてやクマですよ。野生動物への認識が甘すぎると思います」

 今年、ツキノワグマの目撃情報は全国で報告されている。第二、第三の人喰いグマ事件が起きないことを祈るばかりである。

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