胸が熱くなる! おすすめの青春スポーツ漫画ランキング

学生の窓口

スポーツ漫画は時代を超えて読者の胸を熱くさせるものです。きっと、それぞれが実際に経験してきた青春を彷彿させる力があるからでしょう。今回はスポーツ漫画の名作を過去のものから現代のものまで含むランキングトップ10で一挙にご紹介します。

■第10位テニスの王子様

主人公は天才的なテニスプレイヤーの越前リョーマ。リョーマは米国において多くの優れた実績をもっており、日本に帰国後は日本でトップクラスのテニスの名門校である青春学園の中等部入学しそこのテニス部に入部することとなります。リョーマは入部早々、その実力を認められて1年生にしてレギュラー選手として迎え入れられます。そのリョーマが幾多のライバル校との試合を通じて成長していく姿を描いた作品。

このテニスの王子様は連載開始当時、初心者にも分かるようにテニスを紹介したところから始まり多くの人の支持を得て日本国内でテニスブームを巻き起こしました。実際に、テニスの王子様を見てテニス部に入部した人も数多くいるでしょう。テニスの王子様は主人公の越前リョーマがテニスを通した成長はもちろんのこと青春学園の仲間との交流を通じて人間的にも成長していく姿が読者の心をアツくさせたスポーツ漫画です。1999年から連載を開始し、一旦休止しましたが、またすぐに再開して現在も連載を続けているのでさかのぼって読破してみましょう!

連載期間:1999年-2008年、2009年-現在
作者:許斐剛
出版社:集英社
掲載誌:ジャンプ・コミックス

■第9位タッチ

主人公は上杉達也、その双子の弟である上杉和也、2人の幼なじみの浅倉南です。上杉和也は明青学園の野球部に入部しピッチャーとして活躍します。一方で達也はボクシング部に入部します。3人は当初楽しい高校生活の日々を送っていたのですが、ある日彼らに悲劇が起きます。甲子園出場をかけた地区大会に向かっていた弟の和也が交通事故で急死してしまったのです。兄の達也はこの出来事から和也の代わりに幼なじみの南を甲子園に連れていくことを誓い野球部に入部しピッチャーとして野球部を引っぱって甲子園出場をかけて日々が始まります。

タッチは1981年に連載された作品ですが、時を超えて多くの人から支持されている稀有な漫画です。実は漫画のみならずアニメ化され放送されています。このタッチが支持されている理由は野球というスポーツだけに収まらない青春の甘酸っぱさを味合わさせてくれるところにあるといえるでしょう。和也、達也、南の恋愛関係は見ている読者を切なく、しかし楽しませてくれるものです。時代を超える名作のスポーツ漫画を一度読んでみてはいかがでしょうか。

連載期間:1981年-1986年
作者:あだち充
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー

■第8位リアル

主人公は戸川清春。清春は内気な性格でピアノをひいていたピアニストでした。内気だった清春はある日「走る」ことに目覚め陸上の短距離選手として頭角をあらわし自分に自信を持っていきます。しかし陸上選手として前途有望だった清春に不幸が訪れます。清春は骨肉腫という悪性の癌にかかり足を切断せざるを得なくなったのです。絶望に陥った清春でしたが車椅子バスケという、新たに打ち込めるスポーツを見つけその世界でも一流のプレイヤーとして頭角を表し始め、成長していく姿を描いた大人も楽しめるスポーツ漫画です。

リアルはスラムダンクの作者でもある井上雄彦氏が丁寧に時間をかけて描いているスポーツ漫画であり、どことなく哲学的な雰囲気を持った作品です。主題自体は車椅子バスケですが、作品に登場してくる人物それぞれの背景、育ち、コンプレックスなどを丹念に取り上げている漫画でもあります。読者はそれぞれの人物が自分の人生をもがきながらも精一杯生きていく姿を見て登場人物と自分とを重ねあわせて見て考えさせられることが多い哲学的な漫画といえます。それぞれの読者が読んで何かを得ることでしょう。

連載期間:2002年-現在
作者:井上雄彦
出版社:集英社
掲載誌:コミック

■第7位黒子のバスケ

主人公は黒子テツヤ。帝光中学校のバスケット部で10年に1人の天才プレイヤーが5人も揃った最強の年でした。そのチームの中で天才プレイヤーの5人にはカウントされていなかったものの、相手チームにさとられないパス回しでチームに貢献していたのが主人公の黒子テツヤです。黒子は帝光中学校を卒業した後はバスケット界では無名の誠凛高校のバスケットボール部に入部しました。しかしどのチームよりも士気は高いチームで、そんなチームに帝光中学校出身の黒子テツヤと米国帰りの火神大我が加勢し誠凛高校のバスケット部は本格的に全国制覇を目指すことを目標とするようになりました。
黒子のバスケの面白さはとりわけそれぞれのキャラクターがキャラ立ちしているところでしょう。黒子の場合は相手チームにさとられない見えないバス回しを得意としており、一方で黒子の相棒でもある別のキャラクター火神大我は跳躍力などの圧倒的な身体能力をもっているなど、それぞれのキャラが持っているユニークな能力で進んでいくバスケットボールの試合が見もので非常に面白いスポーツ漫画となっているのです。

連載期間:2009年-2014年
作者:藤巻忠俊
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ

■第6位MAJOR(メジャー)

主人公は茂野吾郎。吾郎の父親はプロ野球選手の本田茂治でした。父親のような野球選手になりたいと吾郎は幼いころより野球の練習に励んできます。しかし茂治は試合中にピッチャーのジョー・ギブソン選手の投球を頭に受けて死んでしまいます。吾郎はその後、順調に類まれなる投手として成長し、弱小高校野球部を率いて屈指の強豪高校と戦う青春時代を送った後に、高校卒業後は単身メジャーに乗り込んで球団のトライアルを受けてメジャーでプレーする投手へと成長していきます。

このMAJORが面白いのは主人公の茂野吾郎が強い相手に実力差を感じながら、もがきながらもぐんぐんとまっすぐに成長していく姿を見ることができるところにあるといえます。また、その熱血な吾郎の周りにいる人も吾郎を理解して愛し支える人ばかりで羨ましくなるような主人公の吾郎。吾郎は弱小野球部を率いて甲子園出場を目指したり、単身乗り込んでいったメジャーではトライアルを受けながら何とかしてのし上がってメジャーで注目される選手となったりと生命力あふれる吾郎の姿勢に読者は励まされるでしょう。

連載期間:1994年-2010年
作者:満田拓也
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー

■第5位SLAM DUNK(スラムダンク)

主人公は桜木花道。桜木花道は長身の不良で、中学時代はいっこうにモテず、湘北高校に入学してからも悶々とした日を過ごしていました。しかし、ある日バスケット部主将の妹である赤木晴子に長身を見こまれてバスケット部に入部するようにスカウトされます。花道は当初晴子が好きでバスケットボーツを始めたのですが、その身体能力の高さから活躍しはじめ、また花道自身もバスケットボールにのめり込んでいくようになります。また花道の同期でも天才プレイヤーである流川楓も入部した湘北高校は全国制覇を目指すようになります。
スラムダンクは言わずと知れた圧倒的な知名度のスポーツ漫画でしょう。個性豊かなキャラクターはもちろんのことバスケットボールに精通した作者の井上雄彦氏が描写するバスケットボールのゲーム展開は漫画と思えないくらドキドキハラハラさせられ手に汗握るものです。また花道とバスケットボール部主将の赤木、晴子、ライバルの流川楓などとの人間味のあるやりとりは青春を感じさせてくれるスポーツ漫画になっています。多くの人が読んだことがあるであろうこの漫画、まだ読んでいない人は読むことをおすすめする漫画です。

連載期間:1990年-1996年
作者:井上雄彦
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ

■第4位がんばれ元気

主人公は堀口元気。元気の母親は元気が産まれると同時に亡くなってしまいます。父親はなかなか芽が出ていないボクサーのシャーク堀口。シャーク堀口は元気を育てるためにも様々な仕事をしつつボクサーとしての練習も続けていました。ある日プロボクサーとして復帰することになり試合では勝利を収めていくのですが気鋭のボクサーの関拳児と対戦することになったのだが、試合中に頭を打って亡くなってしまいます。その後、元気はいったん金持ちの祖父母の家にひきとられるのですが、その環境に甘んじることなく父親の思いを継ぐべくプロボクサーを目指して上京しボクシングの道に行くことを決めます。
がんばれ元気は主人公の元気が自分の力で未来を切り開いていく姿を見ることが出来るスポーツ漫画です。普段の生活だと自身が置かれている環境に甘んじてしまうものですが、この元気はそうではなく自分自身が追い求める強さ、ボクシングを愚直なまでに追い求めていく姿に胸をうたれます。また恩師である女の先生との恋愛模様もこの漫画に面白さを与えています。まさに人の心を強く動かすスポーツ漫画の王道といえるようなストーリーの漫画でしょう。

連載期間:1976年-1981年
作者:小山ゆう
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー

■第3位ボールルームへようこそ

主人公は特にやることもなくのんのんと日常を過ごしていた平凡な中学生の富士田多々良。そんな多々良はある日不良にいじめられていたところを仙石というプロのダンサーに助けられます。そして多々良はその仙石に無理やり社交ダンスの教室に連れて行かれます。また多々良はその教室で社交ダンスに打ちこむ人々に出会うことで社交ダンスの魅力に気づき、社交ダンスを競技スポーツとして行う競技ダンスにチャレンジします。ダンスとの出会いで自分に自信をつけて人生を変えていく物語です。

スポーツ漫画のジャンルで社交ダンスを題材としたものは少なくユニークな漫画です。社交ダンス、競技ダンスという若者にとっては知名度は低いもののれっきとした競技スポーツである競技ダンスの魅力をこの漫画を通してぞんぶんに見ることが出来ます。また他のスポーツ漫画と変わらないのはこの競技ダンスというスポーツを通して主人公が人生を変えていくところです。単純なスポーツ漫画にはちょっと飽きていてユニークさを求めている人にはこのボールルームへようこそはうってつけな漫画でしょう。

連載期間:2011年-現在
作者:竹内友
出版社:講談社
掲載誌:月刊少年マガジン

■第2位あしたのジョー

主人公は矢吹丈(ジョー)です。ジョーは父も母もおらず孤児院に入れられており、いくども孤児院からの脱走や喧嘩を繰り返す問題行動を起こす少年でした。しかし、ある日、喧嘩の際にジョーが見せたパンチは後の師匠となる丹下段平にボクサーとしての天性の素質を感じさせました。段平は熱心にジョーをボクサーの道に誘うがジョーは応えませんでした。しかしある時、力石というボクサーにボコボコに打ちのめされてしまいました。その悔しさをキッカケに段平のもとでボクシングの道へと本格的に足を踏み入れるようにになりました。

あしたのジョーは連載当初から日本国内の人々に圧倒的な人気を得ます。まずそのジョーの恵まれない環境から這い上がっていく姿勢、負けず嫌いなところ、ボロボロになりながらもまっすぐに対戦相手に立ち向かっていく姿が当時の人々の共感を呼びました。このジョーのような生き方は誰にとっても胸をアツくさせるもので、時を超えて現代の私たちの胸をアツくさせてくれるスポーツ漫画です。何かに負けそうなときこの漫画を読むと励ましをもらえる一書となっています。

連載期間:1967年-1973年
作者:ちばてつや
出版社:講談社
掲載誌:週間少年マガジン

■第1位Over Drvie(オーバードライブ)

主人公は篠崎ミコト。身体が小さく性格は内気なミコト。高校に入ってからは中学時代からの知り合いで自転車部のキャブテンの妹である深澤ユキに誘われて自転車部に入部することになります。ミコトは身体は小さいものの坂道を自転車で登るのに向いた足の筋肉、圧倒的なスタミナ力など、その秘めたる身体能力は自転車競技に非常に向いており練習を通して徐々にロードレーサーとして頭角を表していきます。また最初はミコトに見向きもしていなかったユキもミコトのことを見直して徐々に好きになっていく様子も青春そのものです。

オーバードライブは最初は何もできなかった主人公がスポーツを通して成長していくというスポーツ漫画の楽しさを凝縮したような漫画です。たかがスポーツされどスポーツ。スポーツを通して人は変われるのだということをこのオーバードライブは教えてくれます。また自転車のロードレースの楽しさ、深さがビシビシ伝わってきます。ユキとミコトの恋の行方というのもそれらにプラスしてオーバードライブをおもしろいスポーツ漫画にしています。ちょっとやりたいことが見つからないという人はこの漫画を読んでみればヒントがみつかるかもしれません。

連載期間:2005年-2008年
作者:安田剛士
出版社:講談社
掲載誌:週間少年マガジン


今回ご紹介したスポーツ漫画はどれも見ている人の胸をアツくさせる、青春っていいなと思わせてくれる漫画ばかりです。一度読んでみてはいかがでしょうか。

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