感動の音楽を聞くと鳥肌が立つ人と立たない人がいる。一体なぜ?そのメカニズムを解明(米研究) (2/3ページ)

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 寒気を感じる人たちには、聴覚皮質から他の2つの領域(感情処理に関係する前部島皮質、感情の観測とそれに対する価値付けを行う内側前頭前皮質)へ走る神経線維が多く見られたのだ。

 この分野の研究はまだ始まったばかりだが、仮にこの結果が正しいのだとすれば、人間の生理に与える音楽の力の理解を大きく進めることになるだろう。「寒気は寒いときに感じる感覚なのであって、音楽で髪の毛が逆立ったり、鳥肌が立ったりするのはまったく不合理なことです」とサックス氏。

先天的なものか後天的なものかは今後の研究課題

 どうやら音楽が与える深い感情反応の差は、聴覚皮質と他の領域とのつながりの差なようであるが、これが先天的なものなのか、後天的に身につけることができるものなのかは不明であるという。現時点で言えることは、寒気を感じる人と感じない人とでは違いがあるということだけだ。聴覚系が脳の感情系と報酬系に強く結び付く

 カナダ、マギル大学の神経科学者ロバート・ザットーレ氏によれば、こうした結果は自身の研究結果とも一致するものだという。

 彼の研究では、愉しい音楽を聴くと聴覚系が脳の感情系と報酬系に強く結び付くことが明らかとなっている。この2つの証拠が示唆することは、聴覚系と感情系の相互作用が音楽がもたらす歓びの源泉であるということだ。そして、その結びつきが強いほどに人は直接的な”スリル”を味わうようになる。こうした理解が進めば、音楽家がさらに強い感動を人々に与える助けとなるかもしれない。
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