来日50周年で関係者が明かす「ビートルズ」武道館ライブ熱狂の舞台裏(1)前座は前座のみの集団行動 (2/2ページ)

アサ芸プラス

あのビートルズの前座を務めるということに、三原は身震いがする思いだった。

「彼らと一緒にステージに上がるわけではなく、前座は前座のみの集団行動。ステージに出る時も、全ての前座が終わって楽屋に戻る時も、ビートルズの影さえも見えなかった。それでも、同じ場所にいられることはうれしかったね」

 三原は、1度もビートルズの演奏を聴くことはなかった。現在と違って楽屋にモニターもなく、前座終了後にステージに近づくことは厳禁。それでも、1カ所だけわずかな“抜け道”があったという。

「武道館のトイレの上にある小さなスピーカーから、彼らの演奏がかすかに聴こえてきたんだよ。テープレコーダーを近づけて、その音を録音したことを覚えているね」

 尾藤も出番を終えて楽屋に戻ったが、そこで異様な気配を感じた。

「楽屋に音は聴こえてこないけど、それでも、1万人の大観衆で会場が揺れていることはわかったよ」

 全てが日本で初めて味わうことだった。

「来日50周年で関係者が明かす「ビートルズ」武道館ライブ熱狂の舞台裏(1)前座は前座のみの集団行動」のページです。デイリーニュースオンラインは、尾藤イサオ三原綱木週刊アサヒ芸能 2016年 7/7号ザ・ビートルズ海外アーティストエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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