夏のかゆーい天敵! 「蚊」にまつわるトリビア4つ (2/2ページ)
……とはいえ、蚊はウィルスを媒介するため、日本脳炎やデング熱の感染拡大などにも注意が必要ですし、そもそも蚊に刺されているのを見つけてじっと我慢していられる人は少ないと思いますけどね。
■ 虫へんに文で「蚊」
「蚊」という漢字は虫へんに「文」と書きますが、この文字はもともと中国からやってきました。諸説ありますが、つくりにこの「文」という字が使われているのは、蚊の羽音が「ブ〜ン」と聞こえることに由来すると言われています。現在の中国では「文」を「ウェン」と発音しますが、この字が作られた時代は「ブン」と発音していたそうです。昔の人もシャレが利いていると思いませんか?
■ 年を取ると蚊の羽音は聞こえなくなる?
年齢を重ねると音として感知できる範囲(周波数帯域)、すなわち「可聴域(かちょういき)」が狭くなっていきます。
人間の耳では通常20Hz〜20,000Hz程度の音を感じることができますが、老化に伴ってしだいに高い音を拾いづらくなってくるため、10,000Hz〜20,000Hzのような周波数の音を聞き取ることができなくなります。
この原理を利用したのが、一時期話題になった「モスキート音」の仕組みです。
ところで、この「モスキート(Mosquito)」というのは日本語で「蚊」のことを表します。ということは、年齢を重ねるとやがて蚊の羽音は聞こえなくなってしまうのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。実際の蚊の羽音は、オスとメスで多少の差はありますが、おおむね300Hz〜600Hzに過ぎませんので、老化だけの理由で聞こえなくなることはないでしょう。もっとも、寝ているときには聞こえないほうがいいのかもしれないですけどね……。
■ まとめ
夏になると、どこからともなく現れる「蚊」。生物の血だけを吸って生きているような感じがしますが、本当の主食は花の蜜や樹液だったなんて、ちょっと意外だな…と思いませんか? なお、蚊に血を吸われたときには、諦めて最後まで吸わせてあげるとかゆみがひどくならずに済みますが、さまざまな感染症を引き起こす可能性もありますので、見つけたときには早めに退治してしまいましょう。
(文/TERA)
小さい頃から自然科学に関心があり、それが高じて科学館の展示の解説員を務めた経験も持つ。現在は、天文に関するアプリケーションの作成や、科学系を中心としたコラムを執筆している。