【プロ野球】七夕に思い出す因縁対決…江川卓vs.掛布雅之 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■ホームランで始まり、三振で終わる

 ライバル対決、と評される戦いは、得てして周囲が勝手にはやし立てているだけの場合も多い。だが、「江川対掛布」は、お互いがお互いをライバルと認めた、まさに因縁の対決だった。上述した『巨人-阪神論』のなかで、二人はお互いについてこうコメントしている。

《(自分は)江川に育ててもらったと言ってもいい。あのストレートを打つために、それだけのスイングをいろいろと考えたりするんですから。技術的に凄くレベルアップさせてもらったと思いますよ》と語ったのは掛布。

《掛布の状態がいい時は、それが僕にとっても指標になるんです。掛布が、どういうふうに打球を飛ばすかによって自分の調子が分かる。掛布の調子が悪いと、そりゃ試合は楽ですよね。だけど自分を計る指標がなくなるわけですよ》と江川。

 二人の最後の対決は1987年9月27日の後楽園球場。結果は空振り三振。ホームランで始まり、三振で終わる。それが、江川卓vs.掛布雅之のライバル対決だった。

 今の球界で、これほどまでにお互いを意識したライバル関係は、なかなか思い浮かばない。それがどうにも寂しいし、物足りない。なればこそ、オールスターゲームに期待したいところだが、最近は交流戦直後ということもあって話題性も新味も乏しい。勝負よりもイベント的ですらある。4日には監督推薦選手も発表され、全出場メンバーが決定する今年のオールスターゲーム。これぞプロ、と唸るライバル対決は見られるのだろうか?

文=オグマナオト

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