名手の座、虎視眈々と。サンウルブズ森太志、最後の南ア遠征で成長証明へ。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

 相手やレフリーとの駆け引きが必須のスクラムワークでも、日々、成長する。

 東芝でレギュラーを争うライバルは、元日本代表HOの湯原祐希。練習時間も貴重な実践の場だ。

 春の代表合宿では、同じ帝京大出身HOで23歳の坂手淳史(パナソニック)が森に教えを請うた。

「肩が高くなっている、とか、もう少し『ここ(組み合う瞬間の姿勢のことか)』を低くしたら相手は嫌がる、とか、スクラムの具体的なことをアドバイスしてくださる。自分のなかでは、めちゃめちゃためになります。スクラムに関してすごく研究されている」

 現地時間9日、プレトリアはロフタス・ヴァースフェルドでブルズとの第16節をおこなう。

 森にとってのブルズは、初めて戦ったスーパーラグビーの相手だった。

 シンガポール・ナショナルスタジアムでの第5節で、後半22分からの出場が叶った(一時交代で7分間プレー)。27-30で惜敗したゲームにあって、森は引け目を感じなかった。

「ブルズのスクラムはパワフルでした。ただ、それに対してしっかりとヒットすれば、サンウルブズも我慢ができた」

 さかのぼって4月23日、秩父宮。サンウルブズ唯一の白星を挙げたジャガーズとの第9節は、スタンドで見届けた。この午後は、昨秋のワールドカップイングランド大会で4強となったアルゼンチン代表主体のクラブに、36-28で勝った。

 歓喜の瞬間、こんなことを思ったという。

「堀江さんたちが(相手と互角に)スクラムを組んでいるのを観て、僕もああいうふうに、チームを助けるようなスクラムを組みたい」

 まずは、またスーパーラグビーのグラウンドに立ちたい。8月からある国内のトップリーグ、ひいては来季以降の国際舞台につながる、貴重な収穫を得たい。

(文:向 風見也)
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