週刊文春の青山繁晴トンデモ批判と周辺の間違った炎上劇|やまもといちろうコラム (3/3ページ)
■間違った炎上の方向性
そこで青山繁晴さんが打った手は、『週刊文春』に対して刑事告訴をすると発表することでした。常識的に考えれば、この程度の話を書かれてキレて刑事告訴というのはあんまり見たことがありません。事実関係を争うというものですらなく、書かれ方や評価の問題であって、それが公職選挙法に違反しているといわれれば厳密にはそのとおりなのでしょうが、ちょっと大人気ないんじゃないのと思うわけであります。青山繁晴さんにとって、よほど名誉を傷つけられたとか、立場を失ったように感じられたのでしょうか。
いろいろと毀誉褒貶のある青山繁晴さんですが、言論人として論陣を張ってきたことは立派なものも少なくなく、だからこそ多くの支援者が彼の周辺についているわけでして、そんなもので揺らぐものなのかなあ、書かれたけどすでに自身でも発表していることですし、「悪くかかれて困りましたね、ハハハ」ぐらいの余裕のある対応であったならば、なお彼の格も上がったのではないかなあと感じるのです。
それ以上に、彼の支持者が『週刊文春』に撃ち落とされにかかった件で怒っており、amazonレビューで怒り狂っているのが凄いわけです。まあ、好きなものを週刊誌にけなされて怒る気持ちは分かるんですが、ネット文脈として理解はできるものの品がないなあと思うわけなんですよね。
ある意味で、青山繁晴さんはこういう人を相手に言論活動をしていたのかと思わせてしまうような内容ばかりで、お前らもう少し落ち着けよと感じるわけであります。彼らが青山繁晴さんを擁護すればするほど、それを見た中立者は「なんだこれ」と思うわけでして、炎上のさせ方が間違っているなあと。
青山繁晴さんも『週刊文春』に対して告訴だと焚き付けるものだから、相乗効果でネットに現れたカルト集団みたいなノリになってしまうことを怖れるわけですが、それ以上に、青山繁晴さんは自民比例で当選できるのでしょうか。個人的には是非頑張って欲しいと思いますが、周囲にいる人が、変に足を引っ張ることのないように願う次第であります。
著者プロフィール

ブロガー/個人投資家
やまもといちろう
慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数
公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)