海外で報じられた日本のゆるキャラ文化、着ぐるみ訓練士を訪ねて。

カラパイア

海外で報じられた日本のゆるキャラ文化、着ぐるみ訓練士を訪ねて。
海外で報じられた日本のゆるキャラ文化、着ぐるみ訓練士を訪ねて。

[画像を見る]

 もし真っ黒のまん丸いクマ、もしくは巨大な四角い頭のウサギが街中に現れ、自分めがけ両手を広げて近づいて来たら...

 おそらくほとんどの国では、危険物と見なされ逃げられてしまうだろう。もちろん海外でも着ぐるみを来たキャラクターたちが登場するシーンはある。だがそれは、イベントやスポーツの試合、テーマパークやお店の開店などに限られている。だが世界一の着ぐるみ大国日本では違う。

 これらの「ゆるキャラ」と呼ばれる着ぐるみたちは生活の一部となっているのである。ショッピングセンター、警察署、さらには刑務所にも着ぐるみがいるのだから。

 情報サイト「グレート・ビッグ・ストーリー」が今回特集したのは、「日本の着ぐるみ産業と着ぐるみ訓練士の女性」だ。着ぐるみの演技理論を教えているのは着ぐるみのベテラン、大平長子さん。彼女は有限会社CHOKO.groupを立ち上げ、11年間に渡り着ぐるみアクターズスクールを開講している。


[動画を見る]
Welcome to Japan’s Mascot School

 レッスンでは、着ぐるみを着てゆったり歩く方法、手の振り方、ジャンプの仕方、明るく楽しく振る舞う方法を教えている。そんな大平さんが掲げる着ぐるみを切る際の絶対的なルールが、
・絶対声を出さないこと

・「公の場所で着ぐるみを脱いだり着たりしないこと

・常に肌は隠すこと

・無礼に振る舞わないこと
 だそうだ。それを聞くとふなっしー、おま、トークとか・・・ってなるわけだが。

[画像を見る]

動画内の概要:

 大平さんのスクールでは受講者にどのように愛される着ぐるみになるかを教えている。着ぐるみのスクールなんて驚く様な発想だが、日本では着ぐるみはとても大きいビジネスなのだ。海外みたいに着ぐるみ=スポーツイベントというわけではない。

 日本では警察署にも街にも、ショッピングセンターにも、飛行場にも、そして刑務所にまで着ぐるみがいる。もはや日本文化の一部とも言える。実際大阪を例にとっても、過去に6000人の住人に対して1体の着ぐるみがいたという事実があるそうだ。

 「着ぐるみも、漫画やアニメみたいなもので、文化になってると思うんですよね」

 と大平さん。

 「ワン、ツー、ジャンープ」

[画像を見る]

 大平さんは、着ぐるみを着た時の手の振り方やダンスやポーズの取り方を教えている。そんな大平さんのクラスには実にいろんな人がいる。元シェフや専業主婦、プロの着ぐるみ職人などなどだ。

 彼らの目標は着ぐるみを着てパフォーマンスすること。しかし、そこにはもちろんルールがある。

その1、声は出さない。

 「キャラクターと中に入っている人の声の印象が違うと、夢をまた崩してしまうので、声は出さない」

その2、肌は見せない。

 「着替えをするところを見せない。それは中に人は入っていないって、なのに見せたらウソになってしまうので、見せない」

その3、無礼にならない。

 これらのルールの根底にあるのは「着ぐるみはただのコスチュームではない」ということだ。

 「ちょっと待って、ちょっと待って。はい、どうぞ」

 ガブッ!

[画像を見る]

 「ただ、着ぐるみがいるだけではやはり、ただのキャラクターです。この子が動いてそれを表現するからこそ魅力的になる」と大平さん。

 着ぐるみを着てマスコットになるということは、自分より素晴らしい存在になれるということだと言う。別人格を持ち、キャラクターになりきることができる。

[画像を見る]

 「着ぐるみは私の性格を変えたり、生き方を変えたりと、すべてを変えてくれた存在です」

 大平さんが着ぐるみを始めたのは13年前のこと。生徒たちも様になっているようだ。もしかしたら君の町に出没するあのゆるキャラ、このスクール出身の人がいるかもしれないね。

[画像を見る]

/ movie translated melondeau / edited by parumo



画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
「海外で報じられた日本のゆるキャラ文化、着ぐるみ訓練士を訪ねて。」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る