子どもはなぜ中耳炎になりやすい?「耳に入った水の取り方」と知っておきたい中耳炎対策

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子どもはなぜ中耳炎になりやすい?「耳に入った水の取り方」と知っておきたい中耳炎対策

7月の入り幼稚園、保育園ではプール開きが始まったところも多いことでしょう。これから夏休みが始まれば、家族で週末海に行く機会も増えてきますね。

海や川などに行く機会が増えてくると「ママ~、耳に水が入っちゃった~、え〜ん!」といったトラブルも出てきますね。

今回は4児のママ歯科医である筆者が、プール開き、海開きの時期に多い、“耳に入った水の対処法と中耳炎”についてお伝えします。

■ 覚えておきたい!子どもの耳に入った水の取り方

水が耳に入った時、反対側の頭を叩いて出そうとした経験はありませんか? ですが小さな子どもほど、頭を叩くと脳が揺さぶられて危険です。また、この方法では水は抜けませんので、やめましょう。

以下の方法を試してみてください。

(1)水の入った耳の後ろ側を斜め後方に引っ張り、ゆっくりと引っ張った側の頭を傾ける

(2)水の入った耳を下にして、口を大きく開けて「ア」と「ウ」を言うことで顎を動かす

(3)仰向けに1~2分寝て、ゆっくりと頭を動かし、水の入った耳を下にする

(4)ティッシュでつくった“こより”やソフト綿棒などで優しく水を吸い取る

これらの対策を行ってもいいですし、半日くらいで水は抜けるのが普通なので、「おやつの時間になったら、お耳は気にならなくなると思うよ」といった声掛けをして様子を見てもいいでしょう。

気になる場合は、耳鼻科を受診しましょう。中耳炎を起こしている心配なども考えられるからです。

■子どもはなぜ中耳炎になりやすい?中耳炎の原因と対策

「中耳炎」は鼻や喉にくっついたウイルスや細菌が、“中耳”という耳の奥に侵入して炎症を起こす病気です。

子どもはすぐに中耳炎になります。ひどいと鼓膜に穴が開いて耳垂れが出たり、39度以上の熱が出たりと、侮れない病気です。なぜ、子どもはスグに中耳炎になってしまうのでしょうか?

耳の構造は複雑です。耳かきをする場所は“外耳道”と呼ばれ、その奥に鼓膜があります。鼓膜の奥には中耳、さらにその奥は内耳と呼ばれ、その奥は上咽頭という鼻の奥に当たります。上咽頭と耳の中耳腔という場所は“耳管”でつながっています。

実は、月齢の低い赤ちゃんほど耳管が太く、短い上に、耳管の傾きがほぼ水平なので、鼻からウイルスや細菌が入り込みやすいのです。

対策としては、鼻水が出ている場合は、早めに耳鼻科を受診しましょう。鼻をすすらないように、おうちでもこまめに鼻水をかんだり吸引することが大事です。

■ こんな時は耳に水が入らないように注意して!

(1)風邪を引いている

鼻水が出ている、喉が赤く腫れて痛い、といった風邪のときは中耳炎になりやすい状態。プールや水遊びは控えた方がいいでしょう。

(2)中耳炎にかかった経験がある

中耳炎にかかったことがある場合は特に注意が必要です。鼓膜に穴が開いていたのが治りきっていない場合、穴からプールの水が耳の奥に入って、さらに炎症を起こしてしまいます。プールやお風呂の水が耳に入らないように気をつけましょう。

(3)耳管が狭い

耳管が狭いと、耳が詰まった感じになります。健康な場合、耳が詰まった感じは、つばを飲み込んだりすれば改善されますが、耳管が狭いとこれだけでは改善されません。プールやお風呂の水が耳に入ると中耳炎になりやすい状態です。耳管の治療が必要となってきます。

いかがでしたか?

子どもでも、健康なときは多少耳に水が入っても特に心配はいりません。でも、プールやお風呂でたびたび耳に水が入りやすかったり、中耳炎を何度も繰り返す子どもの場合は、プール遊びをしても大丈夫かどうか、一度耳鼻科で耳を診てもらうと安心ですね。

【参考・画像】

※ プールの季節、子どもの中耳炎に要注意!- Doctors Me

※ 耳に、水がつまっているのですが簡単に抜く方法ありますか? – Doctors Me

※ 不快感をすぐに消したい、という人は試してみよう。耳の水の抜き方とは?- 川村耳鼻咽喉科クリニック

※ 主婦の友社(2007)『最新 赤ちゃんの病気大全科』(主婦の友社)

※ wavebreakmedia / PIXTA

【筆者略歴】

※ 進藤ゆきこ・・・専門家ライター。自身も子育て真っ最中の歯科医師、歯学博士。「毎日のオーラルケアをママとベビーのハッピータイムに」をモットーに、親子でお口の健康をもっと身近に感じてもらえるよう取り組んでいる。

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