【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#06 怒鳴ったり叩いたりするのはいけないこと?
「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第6回のテーマはこちら。
子育てするとき“全く叱らないで育てる”なんて不可能なことです。だから叱ってもいいのです。でも叩いたり怒鳴ったりする方法はよくありませんよ。
■どうして叩くのがいけないの?
子どもは親の庇護なしに生きてくことができません。そんな命綱であるママが叩いたり、声を荒げて怒鳴り散らすと子どもは「大変だ。ママが怒っている。だから言うことを聞こう」「わぁ、叩かれて痛い!これ以上ひどい目に合わないためにいい子にしていよう」と思います。
決して、自分のやっていることを反省しているわけではなく、ただママが怖いから従っているだけなんです。
そして、そんな親の姿から「自分より立場の弱い者をやり込めるには暴力や暴言を吐けばいいんだ」と学習してしまい、中には小さい子や小動物を苛める行為に走る子もいます。
更に思春期になって親の背丈を越したとき、ママが子どもから暴力を振るわれることにつながるケースもあります。
だから、子どもがおとなしくなったからといって“厳しく身体に叩きこんだ方がしつけになる”と思っているのは大人の錯覚なのです。
■「やってはならないこと」を親がやってみせるのはイイ、ワルイ?
わが子がお友達の腕を噛んだとき、その行為を止めさせようと「こんなに痛いんだぞ」と親が子どもを噛んでみせる人がいます。
なんとか痛みを感じさせて子どもに知らしめたいんでしょうが、親から噛まれた子どもはそれが見本とは理解できず、「なぜ、ママが僕を噛むんだ?」と疑問を感じています。
そして、これだって親の体罰、暴力なんです。たとえ、噛まなくなっても恐怖と痛さに耐えかねておとなしくなっただけです
■「危険なことをした時は叩く」という方針
信号無視したり、高いところへ登ったり“危険なことをした時だけは叩く”という方針の人もいますが、そのときだって叩いたり怒鳴ったりする必要はないんですよ。
子どもが車道へ飛び出したら、子どもの腕を強めに掴んでぐっと引き寄せて「横断歩道を赤で渡ったら交通事故にあって死んでしまうのよ」と強いトーンで教えましょう。
「なぜ、そうしなくてはならないのか」を真剣な声のトーン、顔つきで伝えれば子どもはちゃんと理解します。
ここで引っぱたく必要はありません。更に公衆の面前で叱られると小さいながら子どものプライドはズタズタになってしまいます。
絵本を踏んだり、食卓の上によじ上ったときもお尻や足をペーンと叩く必要はありません。足をどかしたり、身体を抱えてそこから下ろせばいいのです。そして、「絵本は踏むものではなく読むものです!」「食卓は足ではなくて食べ物を乗せるところです!」と言葉で教えていきましょう。
■「ママの怒りがピークに達した」ときどうすればイイ?
そうはいっても目の前で悪いことをした子どもに対して感情的になってしまうのが人間ですよね。そんなときはいったん、ママがスピンアウトしましょう。
目をつむって10秒数える、いったんその場から逃げてトイレなどに避難するなどです。そして、子どものところへ戻ってみてください。感情の高ぶりは下降線をたどり、そのとき出る言葉は落ち着きを取り戻しているでしょう。
まだ数年しか生きていない子ども相手に感情をむき出しにして怒鳴り散らすのは、大人の方が忍耐力や自制心をコントロールできていないのですね。
いったん深い深呼吸をして落ち着いた状態で子どもと向き合ってみると、きっと違った結果が生まれるはずですよ。
【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』