俺たちをトリコにしたオール「特撮ヒロイン」(4)「高田美和・片岡愛之助の養母が挑んだ異色時代劇の壮絶撮影」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

実際には大きな足の模型だけがあるんですが、大魔神の顔がどの高さにあるのかわからず、見上げる首の角度にとまどいましたね」

 さらにロケは奈良の山中が多く、そこかしこにヒルの群れがいたそうである。大映にとって初めての試みであった特撮時代劇は、当時の配給収入で1億円の大ヒット。全3作のシリーズ化も決まった。

「大魔神といえば、これまでにないブルーバック合成が売り物でしたね。かなり大規模なライトスクリーンまで用意されていました」

 そのライトスクリーンが再び活用されるのは、妖怪ブームの先駆けとして公開された「妖怪百物語」(68年)で、高田はこちらにも出演している。

「一つ目小僧や油すましなどいろんな妖怪が出てきましたが、通気性のよくない素材だったので、中に入る役者さんは本当に大変そうでしたね」

 高田が特撮の門をくぐった「大魔神」の公開から、ちょうど50年である──。

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