夫の職場は大丈夫?実は11.6%のパパが「パタニティハラスメント」で悩む実態!
先日、マタニティー・ハラスメント(マタハラ)を防ぐため、企業が実施すべき具体策を示した政府の指針案が明らかになったという記事が読売新聞に掲載されていました。
来年1月の法施行に合わせて企業のマタハラ対策の運用を始めるそうです。
これで妊娠しても働きやすい環境が整ってくると願いたいですが、一方でパタニティ・ハラスメントという言葉があります。
みなさん、ご存じでしょうか?
■パタニティ・ハラスメントって何?
「パタニティ」とは父性のことであり、パタニティ・ハラスメント(パタハラ)とは、育児をしたいパパに対して、“前時代的な嫌がらせ”をすることを指します。
実際にどんなことがあるのか。
どんな風に対処すればよいのか。ママができることも含めてご紹介します。
■「子育ては女性、男性は会社のために働くもの」と考えるパタハラ上司
「子どもが熱を出したと連絡があったので迎えに行くので早退したい」、「子どもの授業参観なので明日はお休みします」というような報告を上司にすることってありますよね?
そんなとき上司のこんな反応はNGです。
「そんなの奥さんに行ってもらえればいいだろ。なんでお前が行くんだ。」
「授業参観なんかで休みをとるな!評価下げるぞ。」
というように子育ては女性、男性は会社のために働くものという考え方で部下に対して理解を示さず、上司の権力を行使して嫌がらせするのがパタハラです。
その上司は昔は自分がそのように仕事をしてきたので、同じようにやっているだけなのかもしれませんが、時代も変わり、価値観も変わっていく中でこのような上司の元で働くのは大変です。
■11.6%のパパが「パタハラ経験アリ」!?
実際に、日本労働組合総連合会が子どもを持つ20歳から59歳の男性有職者を対象に実施した調査の結果によると、11.6%がパタハラを受けた経験があるといいます。
また、仕事と子育てをどのようにしたいかという問いに対しては、仕事と子育てを両立したいという回答が7割近くになっていたのですが、実際の状況は仕事が優先が56.2%となっており、男性は自分の希望通りに育児に時間を割けていない状況がわかります。
特に20、30代については子育てを優先したいというパパが40代以上に比べて多くなっていますが、パタハラや会社の古い文化によって、帰りたくても帰れないというパパも少なからずいるのではないでしょうか。
■ママとしてできることは何?
パタハラについて理解した上で、もしパパがこんな状況でママができることとは何でしょうか?
まずはシンプルですが“パパのことを理解してあげる”こと。
ママとしては早くパパに帰ってきてもらって家事や子どもの面倒をみてもらいたいもの。
特に共働きの家庭であれば、「自分は早く帰ってるのに何でパパは早く帰れないの?」と考えてしまいますが、パタハラが横行している会社であれば、本当に帰るのも大変な状況であることを理解してあげましょう。
何とか早めに帰ってきて子どもの時間を大切にしていたり、家にいるときは率先して家事をやってくれるのであれば、早く帰ってこれないときは仕事場でそのように苦労しているのかもしれません。
次に「ママ友から聞いたんだけど……」という形でパパにアドバイスをしてみるのも1つの手です。筆者も実践していますが、筆者のパパ友の早帰りの工夫を以下に3つ挙げておきます。
(1)子育てキャラを会社で認知させてとにかく早く帰る
(2)誰かにサポートしてもらうときは常に感謝の気持ちでありがとうと伝える
(3)逆に周囲に対して自分も率先してサポートして持ちつ持たれつでお互いいい関係を作る
これらを少しずつ実践して、帰りやすい空気を作っていくことも考えてみてください。
子育てと仕事の両立をするのであれば、職場を変える、独立するなど、他にも選べる選択肢はあります。
パパが子どものことを考えて転職をするということもママとして視野に入れておくといいですね。
【参考・画像】
※ 「マタハラ懲戒、就業規則に…政府指針案」- 読売新聞
※ パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査- 日本労働組合総連合会
※ yacobchuk, sidelniikov / PIXTA
【著者略歴】
※ 三尾 幸司・・・1979年生まれ。3児のパパ。某IT企業で営業をしながら、ワークライフバランスを実現し、たまに組織改革やダイバーシティ、女性活用などの推進に取り組み。また、NPO法人コヂカラ・ニッポンのメンバーとして、コヂカラMBAプロジェクトを進めており、子ども向けのキャリア教育やビジネスワークショップを実施。大手企業の社員の子どもや沖縄の高校生など、幅広く講演やワークショップを実施。プライベートでは小中一貫校のPTA会長(4年目)として活動中。