なぜ人は出資するのか?誰かにお金を出したくなる「4つの心情」 (3/3ページ)
リターンで“釣る”発想は危険です。
(4)同調性
ほかの人たちと同じようにふるまうことで安心し、満足感を得る心情です。他人が寄付しているのを見て、その団体なら信頼できる、と同調するパターンが多いのもこのタイプ。
「〇%のお金がすでに集まっています」「目標達成率〇%」といったカウントダウンは、この心情にうまく訴求するため有効です。
*
クラウドファンディングは、楽にお金を集めるシステムではありません。より多くの人々にプロジェクトを知ってもらい、共感してもらうことが必要です。多くのプロジェクトでは、実際にイベントも行って周知・PR活動を行っています。
それでも、自分のアイデアを多くの人に賛同してもらう喜びはクラウドファンディングならでは。本書では、実際にプロジェクトを成功させた12組の体験談からそのメリットとデメリットを知ることができます。
もし「資金がない」という理由で二の足を踏んでいるのであれば、本書を手に取ってクラウドファンディングの可能性を探ってみてはいかがでしょうか。
(文/よりみちこ)
【参考】
※佐藤大吾監修、山本純子・佐々木周作編著(2016)『ぼくらがクラウドファンディングを使う理由(わけ) 12プロジェクトの舞台裏』学芸出版社