【プロ野球】“高校本塁打0本”でもプロで大スラッガーになった選手たち (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■掛布雅之(元阪神)

 通算349本塁打。長年に渡って阪神の主軸を担った「ミスター・タイガース」も、じつは高校時代の本塁打はなし。

 千葉の名門・習志野高で4番・遊撃手を務めていたが、175センチと大柄ではない掛布はいわゆる無名選手。甲子園にも出場しているが、シュアなバッティングを信条としていた。

 プロ入りも千葉商で監督を務めたことのある父親が、掛布の進路について教え子たちに声をかけ、回りまわって阪神の2軍キャンプに帯同。そこで素質を見出され、徹底的に鍛えられた掛布は高卒1年目から3本塁打を放ち、メキメキと長打力を伸ばしていった。

 当時の阪神にはスラッガーを発掘する目、育てる力があったということだ。

■門田博光(元南海ほか)

 歴代3位の通算567本塁打。40歳を超えても本塁打をかっ飛ばしまくった「不惑の大砲」も、驚くことに“高校通算本塁打なし組”だ。

 奈良の名門・天理高で4番・中堅手を張った門田。当時売りは俊足巧打。それもそのはず、身長170センチと小柄だったからだ。しかし、門田は“研究と練習の鬼”、そして“フルスイング信者”だった。

 ノンプロの強豪・クラレ岡山で強打者のフォームを学び、暇があればバットを振る求道精神で打撃開眼。プロ1年目から8本塁打を放ち、2年目には31本塁打で本塁打王を獲得した。

 その後もフルスイング、本塁打にこだわりまくった門田。小笠原、掛布もフルスイングへのこだわりを持って、大スラッガーに成長した。

 今、本塁打を打てなくてもフルスイングが光る高校球児は多い。今夏は高校球界の“フルスイング党”にも注目したい。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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