世界初のキスシーン映画で世界初の上映禁止となったエジソン社の「M・アーウィンとJ・C・ライスの接吻」(1896年)
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世紀の発明家として知られるトーマス・エジソンは映写機の開発も行っていた。スクリーン映写式の映写機ヴァイタスコープを発明したエジソンは、1896年、ブロードウェイで上演され大ヒットした舞台『ジョーンズ未亡人』からキスシーンだけを撮影した短編映画「M・アーウィンとJ・C・ライスの接吻」を制作。映画史上初のキスシーン映画として注目を集めた。
ところが注目を集め過ぎたせいで、公序良俗に反するという理由で検閲によって上映が中止された。そのため初めて上映中止になった映画とも言われている。
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Thomas Edison: "The Kiss" (1896) - The First Kiss in Cinema
この作品はニュージャージー州にあるエジソン社のスタジオ「ブラック・マリア」の中で撮影されたもので上映時間はたった23秒ながら、人前でのキスがふしだらとされていた時代だったので、クレームが相次いだ。
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元々この映像は、キネトスコープ興行用に作られたものだ。エジソンは1891年に撮影用カメラ「キネトグラフ」と映写機「キネトスコープ」を発明していたが、これは小型の自動販売機くらいの大きさで一人ずつ覗き込んで映像を見るというものだった。
その当時、フランスの写真研究者であるリュミエール兄弟は、キネトスコープが持っていた映画の可能性に気づき、一度に多くの人が観る事が出来る映写機の発明に取り組み、スクリーンに映像を投影する「シネマトグラフ」を開発する。
これに負けじとエジソンもスクリーン投影式の映写機「ヴァイタスコープ」を発明し、ウェストオレンジ研究所の敷地内にスタジオを設立して、本格的に映画事業に取り組むことになるのだが、時代的にキスはまだ早すぎたようだ。
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尚、1900年にエジソン社でまったく同じ作品を作っているが、このバージョンの作品は男性と女性の位置が逆になっている。この作品は日本でも公開されたが、キスシーンを「西洋の一般的なあいさつである」と説明したため、上映禁止にはならなかったという。
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