雑音中毒者が多すぎる〜トーマス・エジソン【科学者の智慧 vol.02】 (2/3ページ)

FUTURUS

わずかな空き時間にもすぐスマホを取り出し、メッセンジャーアプリやSNSをチェックしなくては気が済まない現代人には耳が痛い言葉ではないか。
エジソンはくだらない世間話や噂を聞きたがる人を軽蔑していたようだが、私たちはわざわざ最新技術の塊であるスマホと、世界でもっとも貴重な情報インフラであるインターネットの膨大なリソースを「くだらない世間話や噂話」に浪費している。
皮肉にも、スマホやインターネットにつながる技術の多くは元をたどればエジソンの発明に深く関係しているのだが。


■ 発明王はいかにして20歳年下の娘と再婚したか?

エジソンは生涯に二度結婚した。
先妻に先立たれたエジソンは、38歳の時に出会った18歳の少女に電撃的な恋をした。
彼女の名はマイナ。高名な発明家の娘だった。

エジソンは「耳が悪いので」少女の言葉を聞くために彼女の口元に耳を寄せた。そして顔が触れるほどの至近距離で熱烈に愛をささやいた。
マイナはそれを「なんて情熱的な人!」と受け止め、20歳という歳の差を超えてついにプロポーズに応じた。ちなみに「プロポーズは言葉ではなくモールス信号だった」というエピソードがいかにもエジソンらしい。

マイナは裕福な社交や芸術を好んだ。自宅でピアノ演奏を披露することもあったらしい。
エジソンはしばしばピアノに歯を当て、骨伝導でピアノの響きを聴き取っていたという。骨伝導は蓄音機を発明する際にも役立ったようで、だから彼の蓄音機には歯型がついている。

■ 偉大な夢は時代を超える

エジソンはベートーベン、ヴェルディ、ヨハン・シュトラウスなどを好んだ。そしてマイナに「いつか第九(ベートーベンの交響曲第9番)を完璧に録音できるレコードを発明する」と誓った。
第九の演奏時間は指揮者によって異なるが、カラヤンなら約66分、第九の名指揮者として知られるドイツのフルトヴェングラーだと約74分かかる。エジソンの時代のレコードには到底無理な時間だった。

エジソンの夢は、1982年に登場したCD(コンパクトディスク)によって叶えられた。
CDの最大録音時間は約74分。

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