【プロ野球】日米通算200勝が目前!広島・黒田博樹の”男気ピッチング”3選 (2/2ページ)
■「今日は僕の日ではない」ジーターへの敬意
2014年9月26日・ヤンキース対オリオールズ(ヤンキースタジアム)
この日の試合はヤンキースファンのみならず、全世界の野球ファンにとって特別な日だった。ヤンキースのキャプテン、デレク・ジーターにとってヤンキースタジアムでの最後の試合だったからだ。
そんな大事な試合のマウンドにたった黒田は、8回を2失点に抑える好投を見せる。来期の契約が未確定の黒田にとっても、ヤンキースタジアムでの最後の登板は可能性が高かった。
ジョー・ジラルディ監督は、黒田に「9回もマウンドに立ってファンに挨拶してはどうか?」と提案した。しかし、監督からの提案を黒田は固辞した。
「今日は僕の日ではない」
黒田はジーターへ敬意を表し、自身が目立つことは望まなかったのだ。黒田らしい男気エピソードである。
■次の目標は広島のリーグ優勝
このように、黒田の道のりには幾多のドラマがあった。「男気」が話題になった黒田だが、その生きざまには常に「男気」を醸し出す要素が多分に含まれている。
次回登板ではなんとか日米通算200勝を達成してもらいたい。そして、達成後の次なる目標は、目下首位を独走する広島を優勝させることだ。日本では通算121勝もの勝ち星を挙げてきた黒田だが、日本での優勝経験はない。
広島を優勝させるべくメジャーのオファーを蹴って日本へ戻ってきた黒田。その「男気」の集大成は広島を優勝させることだ。
今度はその右腕で「優勝の感動」をファンに与える黒田博樹を見たい。
文=井上智博(いのうえ・ともひろ)